湯檜曽川 大倉沢

2019/8/17 湯檜曽川 大倉沢
メンバー: ノブさん、ヒロP

お盆休みの前半は、湯檜曽川本谷に行き、
後半は、もう1つ行きたい湯檜曽の沢、大倉沢に行って来ました。

真面目に遡行記録書いてもつまらないので、
印象に残ってる事を掻い摘んで。

印象に残ってる事その1
大倉沢の序盤の小滝をシャワー被ってサクッと片付けると直ぐに出てくる逆層スラブ状10m滝。
右も左も行けるとガイドには書かれていて、確かにどちらも行けそう。
左岸を選択し、ロープを出す。かなり屈曲してしまうが、3ピンとれてトップアウト。
フォローのノブさんも登り切って「痺れるねぇ〜」と。
ここをお助けでサクッと登ってしまう記録を見たが、現場で見たらクレイジー 過ぎて笑いも出ない。

印象に残ってる事その2
最初の10m滝でロープを出しただけでその後は使用せず。
滑っていて全く立てない所も有るけれど、全体的にフリクションよくスタスタ登れる。
でも、高さがあるから転んだらサヨナラ。


印象に残ってる事その3
大滝も超えて、その先でややゴルジュ状になり出てくる3mCS滝。
ガイドにも遡行記録にもここが核心と書かれていて、高巻きも出来ない。
右岸をへつって取り付こうとノブさんがトライするもドボン。
続いて僕もトライ。左岸ヘツリと泳ぎでCSの真下まで行きシャワーの勢いがしのげる滝裏でザックを下ろし、お助けでザックと自分を結び激シャワーの中、CS下でホールドを探す。
右手に良さげなホールドを見つける事が出来、登り切って荷揚げ。ここで1時間以上ロスする記録を見ていただけに、サクッと越えれてラッキー。コソ練の成果が出て来てるなぁ。
印象に残ってる事その4
沢もチョロチョロと源頭の雰囲気になり、やがて枯れたと思ったら、
辺り一面、爽やかな風になびく草原!
青と緑!清々しい!
このまま詰め上がるんだと疑う事を知らないピュアなおっさん2人は草原に座り込み気持ちの良い休憩をしながら登って来た沢を見下ろして感想などを述べる。その後、まさかの激藪。
シャクナゲ、ハイマツに押し戻され、負けじと身体をねじ込み、足を突っ込み、地面に足が接地する事なく藪の上を強引に突破する。
藪グレード3級上は有るんではなかろうか。
ノブさんも「久々の激藪!」とご満悦であった。

印象に残ってる事その5
避けれる事なら避けたいロングな下山。
疲弊した身体を騙し騙しようやく笠ヶ岳山頂。
休憩を取っているとトレイルランナーが、ハァハァ言いながら到着。
どんなコースを走ってるのかを尋ねたら、
西黒尾根ー谷川ー一ノ倉ー茂倉ー武能ーシシゴヤの頭ー大源太山ー清水峠ージャンクションピークー朝日岳ー笠ヶ岳。これから白毛門口まで走り下りるとの事。
「10時間もかかっちゃって…」と言うランナーに、
ノブさんと僕は、呆気に取られて何も言えない。
内心、この人は間違ったコース言ってるんではなかろうかと思い、よく晴れた山頂から指を指して、「西黒尾根ってあの尾根の方ですよ??」と言うと、「そうです、そうです」と返答が返ってくる。
マジで、超人現る。トレイルランナー最強説。
一方僕らは、明るいうちから早々にヘッデンを装着。ウンザリしながら白毛門駐車場を目指した。


今年は優しい山行しか無かったから、
結果的に今回を夏合宿と称してお互い満足した山行が出来た。
大倉沢は、滝が多く、詰めの最後まで滝づくし。
そのどれもが登れて、お腹いっぱいになれる気持ちの良い沢だった。
本谷も良いけど、大倉沢もなかなかの沢だった。

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。