ブラック台地(越後駒 郡界尾根アオリ)ルート偵察 ~長瀬沢林道編~
日程:2019/03/02(土) 〜 2019/03/03(日)
メンバー:USAN、うど子
おぉ~っと、珍しくUSANの方から「ブラック台地行きたいんだけど?」なんてお誘いが来たゾ!
え、マジ?いつもはこ~ゆ~マイナーかつコアな計画はハァ~(- -;)っとため息をつくタイプなのにどしたの?(笑)
私はナルミズ滑りに行きたいなぁなんて思ってたけど、こ~ゆ~チャンスは気が変わらないうちに押さえとかないとね!
名にし負う郡界尾根、「オツルの右岸尾根じゃん」とか言うなかれ、積雪期はそれなりにタイヘンなんだから。
アノ佐梨奥壁の池ノ塔をあがめるかのように穏やかっぽく静寂にひざまずく白い「ブラック台地」「アオリ池」。
それは決して針地獄の中の血の海なんかじゃなく、優しいオアシスの如し。(多分)
駒は沢屋の闘志をかきたてる険谷達を幾筋も従え、血気盛んな岳人達に胸を貸すマキグラノツルネ、郡界尾根といった険しい尾根を束ね、どっしりと静かに半眼でおわす大仏様のよう。(あ、猿田彦様ごめんなさい。)
「越後」だね…私も色々と妄想を重ね、心に引っかかってはいたのだ。。
大湯から長瀬沢林道を登路に採ると言う…
そうね、確かに雪の状態さえ安定していればかなりお買い得ルートだと思うし、例年通りの雪の状態ならば時期的にも良いだろうけど…
さぁて、今年の雪はどうだろうか?
今年は雪が少ないぞ~。いつもの半分以下?(先週は土樽でフキノトウが採れたyo!まだ2月ですyo!)
ダイジョブかしら?(^^;)
今の雪の調子だとちょうど雪崩なんかがヤバい感じだという気がしていて、「ウッソ~!マジ??林道アプローチヤバくない??💦」とちょいビビりが入り、ダメもとで偵察ならという計画。
今回はフリートレック、アイゼン/ピッケル、ワカン、メットにロープとビビりを絵に描いたようなフル装備だが、もちろん春山JOYの焼肉ビールもフル装備してるのでとても安心なり。(いや、この余計な装備を持たなければもっと安心のはず💦)
携帯のピンボケ写真でごめんちゃい。
家が遠いので、そんで朝がツラいので、どうしても初日は出発が遅くなってしまう今日この頃。
よって初日は佳きテンバを求めちょこっと歩くだけでノンビリ焼肉ビールの、春山JOYなのだ。(バチが当たるゾ!)
翌日早起きして行けるところまで偵察ピストンの予定。実質日帰り。
金曜夜の小出は雨が降っていた⤵
雨かぁ、勘弁してよ、余計ヤバいわ。
朝にはすっかり雨も上がり濃い朝霞がたちこめていたが急速に晴れてきた。
除雪終了点の見返り橋から歩き始める。
この界隈はしょっちゅううろついているけど、雪の季節は風景が違って見える。
それにしてもドピーカンで本当に雪崩が恐怖だわ💦
雪少な!
最初はガリガリだったけど陽が昇ると一気に緩み、板を外すとズッポリと潜ってしまう。
これが3月2日?ウソでしょって季節を勘違いするほどに雪が少なく地肌も結構出てる。ヤレヤレ。
ブロックや全層があちこちに。
今にも落っこちそうにのしかかってるヤツやら、やっと引っかかってるヤツやら満載ズタズタで、ガンガン気温が上がってるのでマジ恐ろしい。
長瀬沢本流は全て開いており、林道をわたる小さな枝沢もつながってないヤツやギリギリのヤツもある。
数日前のトレースが2,3あるが小倉尾根方面か。
小畑山方面へもシューのトレースが一つあり興味深々。
長瀬沢林道が分岐する。
ありゃ?なんとこっちにもトレースが一本来てるぞ!
アヤシイ。こんなところに来る物好きな御仁はm-sさんしか居ないのではあるまいか??
歩くほどに、ますますsさんの匂いが激しくプンプンするぞ!(後で確かめたらやっぱりビンゴ!狭い世界だわ(笑))
そのトレースの上にも新たなデブリが載っている。
さぁて、開けたところに宿をしつらえ、春山JOYじゃあ!
沢床から水も汲める。
やっぱり春は良いなぁ!
翌朝。
まだ雪の堅い早朝に、ダメもとで行けるところまで偵察。
林道斜面の様相はさらに悪化。
まだ雪が締まってる時間だから良いものの、どこもかしこもヤバイ感じ。
林道をドン詰まりまでたどるのは危険すぎるし、深追いすると帰りの雪の緩みがかなり心配だ。
堂岩沢との二俣ではm-sさんは渡渉して中間尾根を登られたようだった。
おぉ!なるほど、その手があるか!
例年なら渡渉せずともつながっているかな。
しかしスキー下手っぴいの我々には、この尾根仮に板で上がれたとしても滑れないのでは?(笑)
まぁ、そもそも我々がずっと板で上がろうなんて、この界隈そんなに甘くなかろう(^^;)
しかし、この雪ではアイゼンワカンだとグサグサのズビズビドサドサでビロンビロンのガビガビでアヘアヘになると思われました。
お日様が昇りツララが融けてしずくがしたたり始めた。
もうヤバイ戻ろう。
今回は偵察なので安全を期し、無理せず陽が高くなる前に戻ることにする。
帰路、我々のトレースの上に新鮮な熊の足跡が点々と(^^;)
積雪期の郡界尾根のブラック台地。
いつかここで眠りたい!(注:永眠ではない。)
ここに泊まる前提の計画を立てたい!(宴会荷物でこれはとっても大変💦「梁山泊」の名の所以?)
みんなで行こうぜ白いブラック台地!
5月か6月くらいに山菜がてら出掛ければ一番お気楽と思うけどヨロコビがイマイチ。
積雪期はどこのルートを採るにしても雪の読みとか一筋縄ではいかず一期一会。
尾根も沢筋もなんとな~く、ヤバい雰囲気がひしひしと感じられる、でも気になって仕方がない魅力的なところ。
次回は雪の状態が良い時期にまた試したいな~!って、それが分かれば苦労しないが(^^;)
水無のセンノ沢経由、折立のアオリ沢方面経由も是非やってみたいものです!
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