朝日連峰 荒川 角楢沢下ノ沢
日程:2018/09/23(日)
メンバー:うど子、USAN
朝日の祝瓶に突き上げる荒川支流、角楢沢下ノ沢に行ってきました。
祝瓶ってなんか良くない?ネーミングからいって乾杯のイメージ?(^^;)
なんかこの辺好きなんです。
当初は、悪天その他で前週から延期された越後の水無に行く予定で気合いを入れてましたが、またまた転進。
オシャレでメジャーな爽快万太郎チームとは真逆の、数年に一度くらいしか沢登りバーティーを迎えないのではないかと思われるプリミティブ原始野人チームの記でございます。
ほんっとに朝日は遠いです。
雨がザンザン降りで朝になっても昼近くになってもやみません(泣)
車から出るのも億劫でしたが、一応針生平の車止めまで出かける。
案の定沢は茶色い濁流なり。
うぅっ、これはアカン!奥多摩にキノコ採りに戻るか?
なんて会話がマジで交わされたけど、せっかく遠路はるばる来たんだし、一応ベースのテン場まで行ってマイタケとサルナシでも探そ~。
ってことで、宴会グッズ満載のザックを背にやっと雨の上がりかけた径をヨロヨロと歩きだす。
吊り橋3回渡るが三本目は結構こわいよ(^^;)
何がコワいって、壊れそうで(^^;)実際所々壊れてる(^^;)
これは3本目じゃなくて最初の立派な?橋です!
途中、あっけなくまさかの本命をしっかりゲット!
増水の沢に大量のビールと缶チューハイを冷やす。流されないようにね。
ナニ?万太チームは例の焼売だって?
ふぅん。確かにアイツは旨いな。
だがしかし、アタイらは自分で見つけたマイタケの天ぷらだぜいぃど~よ!
(実は雨天でキノコも採れないと思って道の駅でシイタケを買ってしまいました(^^;)なので、シイタケも天ぷらです。)
マイタケとヒラタケとオニナラタケ入りキノコ汁だぜど~よ!鶏肉と大根入りだぜ。うまっ。
ナニナニ?卵ぉ~?
それは会長USANのオハコだろっ!
我々も食べたよマイタケ入りオムレツ(^^;)
行動食はうずらの卵だし。
えっ?焼きそば?
それは勇ちゃんのオハコだろっ!
最近マネする輩が増えてきたみたいだね(大歓迎!)
(注:勇ちゃんは最初焼そばを持ってきた時、そんなの腹いっぱいで喰えねぇ!無理!作るな!と叱られたが、旨くてみんなバクバク喰ってしまい、それ以来は焼そばを持ってこないと叱られるようになりました。銘柄指定/ソース味限定なり。)
そう言えば、他にも肉とか色々食べました。
翌朝はキノコ汁にうどんを入れて朝食に。
遡行中、なんと!ナメコをゲットしてしまいました~!
もちろんナラタケも。
このくだり、写真はないのよ。原始人チームですから。
このナメコ汁が人生最高でないかと思えるほどの絶品でした!(前夜の残りにナラタケとナメコとチタケを足す。)
いやぁ、夢に出てくるほど旨かった!本当に。
ナメコは老菌気味で香りと出汁がほんっとに良く出てるの。
あのね、なんでも若けりゃ良いってもんでもないんだって。
たま~~~には古い方が味がある時もあるんだってば。何が言いたい?(^^;)
ついでに?少し遡行の報告を。
雨の翌朝、どうやら減水し濁りはほぼとれたようだったので角楢小屋下の沢沿いのベースを出発。
増水のせいか、足元を岩魚がビュンビュン走るが遡行に専念。
最初の約3mほどの小滝も手前の廊下がかなり深く近づくの大変、増水して水がドウドウ、苦労して近づいても窒息更にはがされそう。
両側壁使えず。
こりゃぁしょっぱなから渋いぞ。
諦めて大人しく右岸から巻き懸垂で降りる。
水が多いと時間がかかるのは仕方ない。
次々と渋い小滝の連続。
一つの滝を登り終えるとすぐに次の滝が見える。
「え~っマジ、あんなの登れんの~?」と思いながら近づくと、なんとか登れそうな弱点が見つかるといった具合。
登ってみるとアレっと思うほど意外に行けたり、思ったより渋かったり。
大きな滝は少ないけれど、またかまたかとそんな小滝の連続。
<以下写真の時系列メチャクチャです。覚えてない(笑)渋めのところの写真も無いのだ~(^^;)>
高巻も、踏み跡などもなく全て自分たちで弱点を探して前進するという、沢登りらしい沢登りが出来る満足感のある沢。
右岸のちょっとした岩からハーケン打ってホールドの補助にした巻きもあったな。
無心になれる楽しい沢だった!
詰めはやや左に振り抜けた。稜線到着14時位?
天下の朝日と言えば、岩盤の張った明るく豪快な沢を思い浮かべるが、ここは、こじんまりとしてて豪快さはないものの、手垢の付かないプリミティブな沢登りが出来る貴重な面白い沢だと思う。
沢登りには「判断」という大きな楽しみがあるから。
もっと近ければ多くの遡行者を迎えるに違いない。
当初行く予定だった水無あたりの登攀系の沢はババ~ンと壮大な景観がビビるくらいで圧巻だけど、一つ一つの内容を考えればここみたいな地味な雪国の沢の方が1,2歩に躊躇する微妙なところも多いかも。
でも楽しみながら考えながら登れる程度の、嫌らし過ぎないコワすぎない適度な沢だ。
渓相が変わったのか、ガイド本通りに行こうとすると騙されるので、トポは伏せ自分で判断し登れる滝は登った方が良い。
ここでは遡行記録などなんの意味も持たないだろう…むしろ不要。という言い訳で細かいことは省きますわ(^^;)
結論。小粒ながら様々なピースのちりばめられた面白い雪国の沢でした!
詰めあがると朝日の山々に囲まれて嬉しい!
一度是非遡行をおすすめしたいですが、大人数とかロープなんかを頻繁に出すようだと時間切れになっちゃうかも。
条件と人数や通過方法により大幅に所要時間は異なるでしょう。
ある程度沢慣れした少人数で、日帰りの軽荷での遡行がおすすめ。
河原も逃げ場もテン場もほとんど無いに等しく、ツッパリ系の小滝も多く、足の付かない淵や水をかぶる場面も多い。(増水のせい?)
雨天や増水時や雪渓の時期はアカン沢です。夏はアブね。かなり水に濡れるので寒い時期も結構ツラい。
我々はフェルトソールで何の不便も感じませんでした。全般にフリクションは良いがヌメリも多い。
ベースに戻ると大幅に減水しているのがわかった。(翌朝は更にずっと減水。)
やっぱり沢を詰めた後のビールは格別に旨い!このために沢に行く?(^^;)
そうそう!
マイタケだ~、ナメコだ~!って収穫に喜んでたけど、一番の収穫は、下山日の朝にベースのテン場でグダグダしてる時に、偶然!元当会のエースのSちゃんに再会出来たことでっす!
あれぇ?なんじゃ~?ウソでしょ~、ビックリだよぉ!もう、十年以上ぶりだねっ!
嬉しかったなぁ。
実はUSANは昔Sちゃんとここで泊まったことがあって、「昔Sちゃんとここで泊まったんだよ~。」って話してた。
そんで、一応SちゃんのPCに「行くけど来ない?」ってメール入れてた。
だけど、我々にも増してアナログ人間のSちゃんはPCのメールなんて見るのは百年に一回くらいで携帯もガラケーだしほとんど電話しかやんないのでそんなの見てないの!
ほんとに偶然!サプライズだ!すげ~!
全然変わってないし、何年もの時のへだたりを全く感じなかった。
色んな場面を共に過ごした、やっぱり山の仲間は良いなって。
一緒に風呂入って蕎麦を引っ張って帰りました。
オシャレでメジャーな万太チーム、プリミティブな原始野人チーム、どちらも良いじゃん、万歳!
是非、若者が当会に入ってくれることを期待したい。
って酒とご飯の記録書いてても、来ないかっ!(ヒロPの記事より無断コピペ)
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