がるだぁ・たてたて・まっしゃぁ~(春のレスキュー)

開催日:4月4日、

参加者:CLウド姐、深瀬会長、NAS副会長、トミー、岡ちゃん、EASTさん、オベ松


遡行同人梁山泊の新年度の始まりを告げる、春のレスキュー。

いつもの宴会を経て、今年も開催されました。

今回は、

・脊髄損傷の可能性がある要救者を、

・即席担架を使い、

・へりでピックアップ可能な地点まで下ろす、または上げる

ことを想定して行いました。


これまで、フリクションノットを使った自己脱出、宙吊要救者の救助、

要救者の背負懸垂による下降、3分の1システムによる引上、等の訓練は

やってきましたが、担架での吊り上げ、吊り下げは初めてです。


まずは担架作成。切り出した竹を縦棒、横棒にし、

荷造紐、スリングを動員して組み上げます。

お助け紐を担架の四隅に渡し、引き上げ用のロープとします。

これに、調整用のフリクションノットを四か所設置し、完成。

吊り上げは、会で一番体重の重いオベ松を要救者にみたて、

実際に担架に固定して行われました。数時間の奮闘の末、

見事上部までの引き上げに成功。以下は、今回の発見。


①吊上用の担架の場合、横棒は邪魔になるため、省略すべき。

②少人数での引上げのときは、3分の1システムではどうしようもなく、5分の1システムで行う。

③担架のシーツとして使う雨具は、袖を中に入れ込んで使う。

④担架の吊り下げ点は、担架の中心ではなく、やや要救者の頭よりに設置すべき。

 でないと、要救者の頭がさがる。

⑤担架の吊り下げひもに設置するフリクションノットは、更なる工夫が必要

⑥オベ松が上がったんだから、ほかの会員は全員引き上げられるはず。

次に、引き上げた要求者と担架を、元の位置に下す訓練。

ザイル2本を使ってロワーダウン。あっけなく成功。


ここでお昼。今年行きたい山、株の動向、会津の古民家買取から、

上越のリゾートマンション相場などで盛り上がりました。


午後は、5分の1システムの確認。

セカンドが登攀中に滑落したとの想定で、

・墜落を止め、

・仮固定して自由を得たのち、

・5分の1システムを構築して要救者を引き上げる、

という一連の動作を反復して練習しました。ここでの発見。

①やはり、最初の引き上げ支点はガルダーヒッチが一番。

②システムは、横方向へ構築すると、要救者が横に移動してしまうので、

 できるだけ縦に構築。しかも、ある程度の 距離をもって構築するとベター。

③システム途中のフリクションノットは、今のところマッシャーノットがベスト。

この3つのポイントをまとめて、

「ガルダー・たてたて・まっしゃぁ~(語尾を上げる)の法則」とよぶことになりました。


EASTさん提案の「カウンターによる引上げ」も、なんだかよさげでした。


みんなで「ガルダー・たてたて・まっしゃぁ~」と叫びつつ、今年の春のレスキュー訓練を終了。

今年も、このような技術を使うことなく、「楽しく、美味しく、安全に」山を楽しんでいきたいものですね。

以上

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

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