白毛門沢

<日 程>7月24日(日)


<メンツ>オベ、マサ


<記 録>

【23日】

湯檜曽本谷に一泊二日を遡行予定(会長のアウトドア教室に乱入)だったが、いざ入渓すると、ウナギ淵の先からズタズタの雪渓がビッシリで、とてもじゃないが先に進めそうになく、断念。でも、このまま帰るのもナンだし、翌日、白毛門沢に転進することにした。一切の下調べなし(地形図水線はひいた)のブッツケホンバンで臨む(ただ単に調べるのがメンドクサかっただけ)。マサの経験値上昇の助けになればいいが・・・

山菜採りへと転進する教室メンバーと別れ、夜、マサと二人で宴会。マサが「5人用」として持参した、厚さ2cm、幅15cm、長さ30cmのステーキを、「申し訳ない、「申し訳ない」と言いながら二人で食べる。申し訳ないけれど、旨いものは旨い!中退とはいえ、重荷で登り下りした疲れも出て、二人ともビール6本呑んだら撃沈。今年はやはりトレーニング不足かなぁ。それとも歳かなぁ(泣)。就寝22:00。


【24日】

06:00起床。朝食(ごはん、塩コンブ、ブラックタイガー&シシトウ&ウスヒラタケの炒め物)を食べ、白毛門登山口の駐車場に移動し、08:45に出発。

登山道から適当に踏み跡を拾い、東黒沢へ入渓。おお、ナメナメだ。アクアステルスが吸い付く。フェルトのマサは、当初おっかなびっくり歩いていたが、次第に慣れてきた様子。

ヒタヒタと歩くこと30分くらいで、20mハナゲの滝。右側を難なく越える。上部には、錆びたRCCボルトがあった。降雨時に使用するのだろう。更に30分位で、白毛門沢が左側から流入。

ここから先、どこでどう区切って表現すべきかわからない位、とにかくナメ。ナメ時々ナメ一時ナメ!という感じである。

休憩中、ナップザックを背負った女性の単独行者に抜かれる。我々も5分ほど後に出発し、後を追ったが、ついに追いつくことが出来なかった。う~む、速い。

6m二段滝を越えると、F1-10m。先行パーティが左岸にザイルをはって登攀中である。10人という大所帯で、ほとんどが初心者みたい(初心者向けの沢らしいので当たり前だが)なので、かなり時間がかかりそう。右岸の巻道を使って先行させてもらう。※左岸を行っても、慣れていればザイルは要らなそうだった。

この後のF2-5mを越えると、「タラタラのセン(大滝)」に出る。昨夜、メールでいただいたアドバイス通り、右岸をいったん巻いて、すぐ隣の枝沢の滝を登り切りると、踏み跡にそって本流に降り立つことができた。と、釜をもった6mの滝に行く手を阻まれたので、休憩後再び右岸を高巻く。

F4-20mナメ滝状をオッカナビックリ登ると、顔のような巨岩にぶつかる。ここを二股と間違え、左に入るも、水流がなくグチャグチャ。仕方なく中州を越えて右側の流れに戻った。ややスリリングな滝を攀じ登ると二俣で、ここを左。ジジ岩、ババ岩の右手に本流が見え、先ほどの女性単独行者が遡行しているのが見える。は、速ぇ~!!ここからしばらく、デカいゴーロ歩き。

本日のルートは、頂上直下へつながる本流ではなく、ババ岩付近を通過するとみられる枝沢を考えていたので、沢が三つに分かれる付近で二番目の枝沢を選択。枝沢に入ると、一時ゴロタの登りとなる。

やや上部のヤブがウルさく、ウザイウザいと言いながら登る。ゴロタから再びナメ状になり、一時上部が開け、快適に攀じる。と、再びボサがかぶってくる。やれやれ。

ナメが終わり、泥の沢型となる。そろそろ登山道が平行に走る地点。左にヤブコギトラバースすることも考えたが、「直登したほうがよくないっすか?」とのマサの進言を採用し、このまま直答!ドスルドい傾斜を5分ほど攀じると、ヒョコリと1550m付近の登山道に出て、ガッチリ握手。このとき13:20。結局、ババ岩に触れることは適わなかったが、まぁよし。

沢装備を解き、行動食をツマんで、13:40に下山開始。ガスがかかり、一時小雨も降ったが、たいしたことない。松ノ木沢の頭付近で、対岸のガスが少し張れ、一の倉沢の雪渓が見えた。「ヤッホー!!」雄たけびをあげるマサ。熱血野郎だ。

この後、コーフンして走るように下山していくマサに置いていかれそうになりながら、2回の休憩をはさみ、なんとか登山口に到着して再び握手、このとき15:10。キャニオニングにお姉ちゃん(のビキニ姿)は見ることが出来ず、がっかり。

着替後、風呂前に一ノ倉見物に行こうとしたが、車は山岳資料館の前で通行止めとなっており、残念!出合いにいる、名物「望遠鏡おじさん」に会うことは出来なかったっす。

鈴森の湯で汗を流した後、ウダウダしてるよりは家に早く帰ろうということになり、セブンイレブンで車中行動食を買って、関越道へ。渋滞にはあったものの大したことはなく、バカ話をして大笑いしているうちに、19時10分ごろ、集合地に到着、解散。


白毛門沢は、つまんないっちゃーつまんないけど、面白いっちゃー面白い沢でした。初級者にはいいかもしれませんね。ザイルは、慣れたパーティなら、イザというときの備えに、6mm×20mが一本あればいいでしょう(我々は一回も出さずに済んだ)。

今回は、ずっとマサにトップをやってもらいました。フェルトでのフリクションに不安を感じつつも、確実にスラブを登っていく姿には感服。自分は、またもや「なんにもせんにんCL」でした(笑)。


(オベ記)

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。