魚野川本流遡行
【日程】
2011年7月16日(土)~18日(月)
【メンバー】
オベ松(総隊長)、タッキー(登攀隊長兼幕営隊長兼料理長)、マシェリ(副料理長)、水村(バカズ班長)、新井(漁労長)
【総括】
魚野川は、難しいところはなく、美しい沢で、魚もいっぱいいて、楽しいところでした。
各人が、“ファンタスティック4”のごとく、それぞれの異能を発揮してくれましたので、「何にもせんにん総隊長」のワシは、ホントになんにもしなかったのでした(笑)。皆様、どうもお疲れ様でした。以下、記録です。
【15日】
22:30に集合し、登攀隊長のステップワゴンに全員乗り込み、入山地の切明で入山祝い。
【16日】
08:30、登攀隊長トップで出発!が、アプローチでいきなり道を間違え、30分ほど時間をロス。これはこれでご愛嬌。沢を渡ってからの急登に喘ぎ、入渓地点には12:30到着。
入渓点手前の吊橋
千沢遡行中は少ないと思えた水量が、魚野川に入ってからやや多く感じるが、水線通しで行く。
井戸沢渡渉点で、ザイル渡渉を試みたところ、登攀隊長からの強い進言があり、渡渉はやめて高巻く。昨年の赤石川を思い出した。あのときは、タッキーがトミーさんに止められたんだっけ・・・。
スクラム渡渉が必要なところも・・・
意外と行程がはかどらず、当初ラーメンを作る予定だった昼食は、行動食のみで済まし、先を急ぐ。
高沢出合から大ゼンまでの間の小さな河原に17:30到着し、ここでの幕営を決定。
幕営隊長指揮の下、テンバを設営する間、漁労長に、今夜のオカズの調達をお願いすると、期待通りの釣果をもって帰還。この夜は、
・漁労長謹呈、料理長謹製の「イワナ刺身」「イワナ塩焼」「イワナムニエル」の三点セット、後に「骨せんべい」
・料理長謹製「豚バラ網焼き-わさびを添えて」
・副料理長謹製「揚げナスのにんべんつゆかけ-冷めても美味しいの」
・バカズ班長謹製「牛肉・シャウエッセン・ししとうの串焼き”焼き方はオレ任せってことで”」
その他イロイロな豪華ツマミに酔い、22:30就寝。
※シャウエッセンは、総隊長が持ち込み、バカズ班長に焼いてもらったものである。
※この夜、副料理長は「放送禁止用語絶叫連呼友の会」に入会した。
(上)師弟合作の刺身
(下)いつもの焚き火と、本日のメニューの一部
【17日】
大ゼンは左岸をヘツって容易に越える。ここから奥ゼン沢出合まで、料理長と漁労長が前後して釣り上がるが、型が小さく、キープは二匹のみ。
大ゼン
カギトリゼンで、宇都宮渓友会と遭遇。小ゼン沢から下降して釣り下ってきたらしい。彼らのフィックスを拝借してこれを越える。
イワスゴゼンは左岸を巻き、スリバチゼンは右岸をヘツって越える。スリバチゼンでは念のためロープを出したが、終わってみるとその必要はなかった。
カギトリゼン
スリバチゼン
ここからナメをヒタヒタ歩き、ヘリトリゼンを越えたあたりで昼食。料理長としては、「ヅケ丼」を目論んでいたが、5人に二匹では少なすぎる。刺身をオカズに、昨日食いそびれたラーメンを食す。
バカズ踏んでます!!
昼食後、庄九郎沢出合いを過ぎて庄九郎大滝へ。左岸のルンゼを巻いている記録がほとんどだが、どうもそのように見えない。登攀隊長と協議の上、少し戻って右岸を低くトラバースして越えようとしたが、先行した登攀隊長からは、「どうも塩梅がよくない」との声。懸垂下降で戻り、左岸のルンゼを登り始める。
庄九郎大滝。右のルンゼ(写真には写っていない)を高巻く。
途中、バカズ班長が発見したトラロープを利用してルンゼの途中から落ち口方向にトラバース。これが途中で途切れていたので、残りの部分にザイルをフィックスして、トラバースを終え、難なく滝の上流に降り立つ。
ゴロゴロ言っていた空がとうとう泣き出したので、15分ほど様子を見る。降りはそれほど強くない。登攀隊長からの「今日中に巨岩帯は越えておきたい」との進言もあり、先に進むことにする。
巨岩帯に突入するも、なかなか終わらない。行けども行けども巨岩の乗越しでウンザリする。いい加減イヤになってきたころ、小平沢を過ぎたあたりに、幕営隊長が高台に絶好のテンバを発見!ここでの幕営を決定。このとき17:00
今夜は、
・料理長謹製「豚バラ網焼わさびを添えて-二日目」「マイタケとシシトウの天ぷら」
・副料理長謹製「タラコスパ」
・バカズ班長謹製「今日は肉だけっす。焼き加減はタッキーさん次第ってことで」
・漁労長謹呈「釣り師の王道はこれよ!サバ缶」
・総隊長謹製「マーボー春雨」
等々、これでもかとツマミが出てきて酩酊。23:00就寝。
※この日、登攀隊長は納税中に局部をアブに噛まれ、これを聞いたバカズ班長より「キャンタマン」の称号を賜った。
※この日、漁労長より「鮎の友釣り」「喰って旨い鮎が採れる地域」等について講話があった。
※シュラフに潜り込んだ後、バカズ班長は、自分で話を振ってきながら、いち早くその生命反応を消し、
総隊長と登攀隊長はハシゴをはずされた形となった。日々成長しているバカズ班長。しかし、
まだまだ場数を踏む必要がありそうだ。
【18日】
05:00起床08:00出発(朝食:和定食&昨夜漁労長が釣り上げたイワナのフライ)。
今日はツメの日だ。途中途中で、料理長謹製の昆布オニギリを頬張りながら、高度計とにらめっこして現在地を確認していく。
1625m無名沢、南ノ沢と順調に確認しつつ遡行。途中、ザイルを一回だけ出す。
快適、快適
トモダチ渡渉(コイビト渡渉ともいうらしい)
北ノ沢に入ってから、目標とする枝沢を見つけるのにてこずるも、無事発見。詰めとは思えないほど開けた枝沢を登っていく。
本日の核心である、1950mのコルへ突き上げているであろうルンゼに入る直前に雨が降り出し、ルンゼを登りきったあたりで雷雨となる。と同時にヤブっぱくなってきたので、ここからは「自称重戦車」の総隊長が先頭に立つ。いよいよ核心部に突入!!
ツメのルンゼ
藪の植生は至ってシンプルなのだが、背が高く、かつ密度が濃いゲキヤブ。傾斜が緩いのは助かるが、ゲキヤブはゲキヤブであり、かなりてこずる。
景気づけのため、途中からみんなで、放送禁止用語やAKBコールを絶叫連呼しながら進む。と、20分ほどの格闘で、ひょっこり登山道に出た。記録では40分くらいと書いてあったため、これはラッキーであった。登山道到着13:00頃。
ただいま絶叫中!!
この後、降りしきる雨の中、ヌカカに辟易しながら、寺子屋峰経由で高天原行きのリフト乗り場まで歩き、リフト(400円)で高天原に着いたのが15時過ぎ。途中で雨は上がった。タクシーで切明までもどり(45分13,480円)、切明温泉(500円,19:00まで日帰り入浴可)で三日間の汗を流す。塩沢石打インター近くの中華料理屋で夕食をとり、21:00に関越道を出発。途中、トラック二台にキャンピングカーが挟まれ、後方のトラックに積載のLPGが漏れる、というものすごい玉突き事故に遭遇し、小一時間足止めを食ったが、23:50頃に解散。
高天原リフト乗り場
(オベ記)
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