楢俣川 洗ノ沢

2012/7/28-29


メンバー: うど子


どっか公共交通機関利用で釣竿片手に一人でも行ける近場の癒し系の沢はないか…と楢俣の洗ノ沢に向かった。のんびりビール飲むのだぁ!


なんたってアブちんが居ない!


近年、ここの林道はガッチリしたゲートが出来て車での進入は出来なくなってますが、ここいら辺は沢登りやキノコ採りなど何回も通ったことがあったのでなんとなく土地勘?があるのでした。


真夏に林道をどんづまりまで行き帰り歩いた灼熱のうんざり地獄の経験から、一番手前にあって、しかも易しい洗ノ沢にしたのでした。


大雨雷どしゃどしゃ降り注意報、土砂災害注意報発令


そうでなくてもここの山域はいつだって夏の午後には雷雨がお約束なんだから


前夜0時過ぎに上越線水上駅に降り立ったときは、すでに雨があがっていました。


ずっとトンネルでしたので、土砂降りに気が付きませんでした。


空は一晩中ピカピカ光って不安定でした。


水上駅のヒミツの花園で入山祝いをして快適に睡眠。


朝起きると晴れ。暑い日です。


湯の小屋でバスを降り、登山道と車道を一時間半弱歩いて10時入渓。


沢は、去年の大水の被害なのか土砂や大量の巨大な倒木が押し出され、両岸はえぐれ、すっかり渓相が変わっていました。


下流部で一人の釣り人に会いましたが、「毎年通っていた大好きな美しい沢だったのに…周辺の沢はみんなやられてしまった…」と悲しんでいました。


途中、尺上も走ったので竿を片手に遡行、超簡単お気楽な沢なのでず~~っと竿片手でOK。


中流部も大水の傷跡は目立つものの、赤木沢と見まがうばかりの美しいナメ、ナメ、ナメ…!


なっかなかいいじゃ~ん!
ずっと竿出しながらでも昼過ぎには三ノ沢ちょい先の予定のテン場に着きました。


竿はず~っと出したけれど、釣れたのはおチビ2匹でリリース。


魚は見えているんだけどね~(^^;)


全般に、増水に耐えうる良いテン場がなく、雷雨に備え難く(^^;)、イザというときに逃げられるように登山道へエスケープできる左岸の整地された既存のテン場に設営。


あらかじめ背後のヤブへ逃げ込めるようにヤブの中に寝床分整地だけして備えました。


既存のテン場ではあっても目の前には見上げる高さに増水で押し流された巨大な倒木の山


まいっか!マキには不自由しない!


更に竿を片手に上流に向かったけれど…(^^;)


テン場の前は綺麗なナメ。乾いたナメ床にはだしで寝そべってビールタイム


 「山の名言」
   私はこう思った。
   山に登るということは、絶対に山に寝ることでなければならない。
   山から出たばかりの水を飲むことでなければならない。
   なるべく山の物を喰わなければならない。
   山の嵐をききながら、
   その間に焚き火をしながら、
   そこに一夜を経る事でなければならない。
   そして山その物と自分というものの存在が、
   根柢においてしっくり融け合わなければならないと。
『山と溪谷 田部重治選集』より


ほろ酔いのうちいつしか陽は暮れた。


今回、山の神様からのお恵みはお預けなのでした(^^;)


晴れているものの空は不安定にピカピカ、気持ちが休まりませんでした(^^;)


が、しっかり眠ってしまいました。


翌朝、結局雨は降らず。顔と普段の行いです


元気に出発。
この沢は詰めが相当にウザイ!!


源頭に近づくと、もともとブッシュが低~く張り出していてウザイところに、土砂災害の残滓たる倒木が思いっきり積み重なっていて、ちっとも前進かないません。


相当温厚な方でもきっと○×△~!と叫んでしまうに違いありません。


いいかげんうんざりしたのでC1800付近から左方の岩稜帯めざしヤブコギ。


このヤブがくそったれでした。はい松とシャクナゲ+その他。


からまっちまってもう!5分たっても一歩も前進できないヤブとの格闘、そういえばこの感覚は久しぶりでした。


お~し、来いやぁ✊
って言えるのは先が見えてるからなんだけどね😃
先の見えないクソヤブの中で、なんとダイニーマスリングの落し物(からまり物?)を発見!ありがとう?


びっくりと、安堵とでしたが、大海の中の砂粒のようなものなのに蛇の道は蛇なのか?(^^;)

密ヤブとの格闘は距離的には短い。上半身が開放されると明るくさわやかな岩稜帯が見える。

鋭いトゲトゲを持つブッシュに悪態つきながら岩稜帯に到着。
あとは易しそうなところを繋いで岩を登り稜線へ。
稜線は踏まれているのか登山道と大差なく大変に歩きやすい。


ハイカーの集う笠ヶ岳ピークにあらぬ方向からガビガビにきたないおばさんがヨレヨレで登場したので、みんな目を丸くしていました。そして目を合わせてくれませんでした


10時過ぎ笠ヶ岳ピーク到着。
(この写真の前方に見える低いコルが本流の詰め。その左のスカイラインのトンガリがピーク。本流の詰めはず~っとヤブコギっぽい。
私は左側の岩稜帯に逃げた。この方が早いし爽やか!)


手袋を脱いだら、手の甲から尺取虫が片手3匹づつおでましになりました(^^;)
悪沢岳からはハイカーが行列で渋滞😠間違いなくこれが核心!💦こんなの初めて見た!


リゾート鳩待峠で場違いの汚いオバサンは予定通りに冷えたビールにありつきました!

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。