鈴鹿 神崎川ツメカリ谷遡行白滝谷下降

2018年8月4日
オベ(単独)
浜松発0600。アプローチはGoogle mapにお任せ。東名~伊勢湾岸道~国道421号線(八風街道)~と車を走らせ、"甲津畑紅葉尾広域基幹林道"を神崎発電所まで入ろうとしたが、やはり、入口のゲートは閉まっていた。街道脇には、河原沿いのキャンプ場利用者用として駐車場が結構な数確保されているが、キャンプ場関係と思しきおっちゃんが「キャンプ場利用者以外停められんもんね」という顔して周りを威嚇しているので、少し離れた車留にやや強引に駐車し、そそくさと出発する。
途中、東名美合SAのはな〇うどんで朝飯。


炭焼小屋、神崎発電所などを横目で見送りながら、ダラダラ続く林道を歩く。傾斜がやや強まってきたかな、と思った頃、「赤坂谷」の看板、もう少し行くと、「ツメカリ谷」の看板が。ここで本格的に遡行準備をして、河原までの長い階段を下り、入渓。広々とした河原に、透明な流れがまぶしい。大きく深呼吸して、遡行開始。
ダラダラ林道。これは帰路のもの。
ご丁寧に沢への降り口が看板で。ここは表丹沢か!とツッコみたくなる。
その横にあった看板。営利目的の人を通さないのかな?と思ったが、さにあらず。
営利目的の人は、事前に連絡し、許可をもらえば、林道の車通行がOKになるみたい。
実際、帰路に林道をトボトボ歩いて降りている横を、
「キャニオニング教室の引率でぇ~す!」といった出で立ちの男女が乗った車が降りて行った。
入渓点はこんな感じ。


過去の記録と比べると、いささか水量は少な目のような気がするが、各淵は深く、足がつかない。とはいえ、流れは緩やかなので、積極的に水に入って行くと決める。初めての関西の沢、しかも単独行ということで、自分でも驚く程慎重に、オブザベに時間をかけて各淵を越えていく。
こんな感じの渕が続く。流れの透明度が高く、深さを感じないが、いざ足を入れてみると足がつかない。流れがキツくないのが救い。


3回ほどの泳ぎでいいかげん疲れた頃、ツメカリ谷出合。入ってすぐゴルジュとなるが、難しい所はない。エメラルドグリーンの流れが美しい。ゴルジュの出口にかかる5m滝は、右岸を泳いで滝の左側を容易に登る。2級上。簾状6m滝も左から。次の滝を越えると、沢は美しいナメの中に柱状節理の岩がニョキニョキとした廊下帯となる。これをヒタヒタと歩いていくと、裏越滝5m。滝の裏側を通り抜けて上部に出る。ややいくと、730m二俣。記録にある770m二俣よりはやや下流だが、時間も時間なので、これを詰めると、P822m峰の右側のコルに出る。膝が痛み出したのと、斜面を歩いて下るのがカッタルイので、mザイルで懸垂4ピッチ、そこから少し歩き下ると、白瀧谷へでた。いったん登山道に入り、同谷出合までは登山道を行く。ヒルが怖かったので、白滝谷出合からは神崎川本流を下降。水深のある淵はみんな泳ぎ下っていく。
ツメカリ谷出合。ここまでにエラく時間がかかった。
このあと、すぐゴルジュとなる。
ゴルジュ出口の5m滝。左側から泳いで取り付き、水流左を登る。
登る前に一息入れていたら、赤坂谷から下降してきたというパーティーが降りてきた。
簾状滝。これも左から。
次の滝を越えると…
ナメと柱状節理ニョキニョキ地帯
裏越滝。右側からバンドに上がり、滝の裏側を横断する。
白瀧谷への下降
?泳ぎぃ~疲れたぁ~ディスコのぉ帰りぃ~?


太陽の力がやや落ちてきて、濡れた身体に冷えを感じてきたので、左岸の顕著なルンゼを詰めたら即林道のような気がしてきたので、入渓点まで沢を下降するのはやめ、このルンゼを詰める。これが大間違いで、途中からホールド・スタンスともなくなってしまい、大いにハマる。這う這うの体で詰め上がったあがったところはどこかの尾根上。GPSで位置を確認し、名もない小ピークのコルに出ていた。ここからは、GPSとニラメッコしながら登山道に出て、そこから林道へ。壮絶な喉の渇きを覚えつつ歩いていると、清水が湧き出ているところがあり、喉を潤す。
ここで着替えようとザックを開いたら、いい加減なパッキングが祟り、すべて水浸し。あろうことか下山後のお風呂セットまで濡らしてしまっていたのであった。しかたなく沢靴を履き替え、スパッツとガチャを外してザックに仕舞い、日没と追いかけっこしながら下山。濡れたまんまの沢臭い恰好で、そのまま車で帰路についたのだった。
もうすぐ日暮れだそれ急げ


初めての鈴鹿詣で。茗渓といわれる神崎川の中でも、”関西の赤木沢”と言われるツメカリ谷。
赤木沢に行ったことないのでよーわからんが、まぁ、赤木沢は言い過ぎでしょ!という感想。
しかし、本流の水はどこまでも透明で、どこまでも深く、ツメカリ谷の水はエメラルドグリーンに輝き、
予想より遡行はてこずり、お腹いっぱいの一本でした。
神崎川、また行こうと思う。
帰りは、刈谷SAの「ドテ丼ときしめんセット」。デラ旨かったがや。


【タイム】
林道ゲート0900-ツメカリ谷下降点0945-入渓点1015-ツメカリ谷出合1145
-5m滝1206-簾状6m滝-1217-次の滝1250-ナメ廊下突入1309-裏越滝1340
-730m二俣1400-白瀧谷1500-ルンゼ詰め開始1600-名もなきコル1700
-林道1730-林道ゲート1900
オベ記

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。