東黒沢~ウツボギ沢左俣

~納涼、癒しの美渓~


2019/8/3-4

うど子


今年の梅雨は長かった。

やっと明けたと思ったら酷暑の毎日。

沢で水遊びしかないでしょう!

衰えた我が身をいたわりつつマイペースで行ける易しく美しい沢。

そして多少なりともトレーニングになればそれで良し!

こうなればもう駅裏のココしかな~い!

電車でGO! 9時半入渓。


以前は東黒沢に道など無かったが、今は観光地になっちゃった。

キャニオニングやガイド付きのお客さんがワンサカやってくる。

ハナゲノ滝も今はいつでも脇の立派な道に逃げることが出来るようになってしまった。


東黒沢はもう何回目か分からないけど、来るたびに人が増え、道が立派になり、今回はなんと途中の滝には懸垂用のペツルのアンカー(鎖付き!)まで新設され、更に切れそうな虎ロープまで垂れていた。

はぁ、お客様用ですか?

バカヤロ~と言ったら叱られますか?

お手軽な美渓の悲しい悲しい宿命なのか…

ペツル打ったの誰よ!水上町観光協会?どこぞのガイド氏?

極力人の手を加えないで欲しい!ありのままの山を楽しみたい!

せっかくの美しい宝物に傷を刻み、ぶち壊すようなことはどうかやめて欲しいです!


ココ東黒沢に限った話じゃないけど、道を作ったり色んな整備をしたりして人が入りやすくなればなるほど原生の自然は失われて輝かなくなってしまいます。


すっかり人気の出た東黒沢、いくつかの他パーティーと前後しながら、時には行列状態でノンビリと遡行していく(^^;)

それでも無事だったウマそうなヒラタケの群生をゲット!ウッシッシ!


悪場も何も無くテクテクGOで14時過ぎ頃に広河原。

今回は雷雨を警戒し、最悪の場合朝日岳への一般道に逃げられるように敢えて広河原まで降りナルミズ本流出合いの登山道のある側で泊まった。

増水すると戻るに戻れず、ウツボギ沢の渡渉もナルミズ本流の渡渉も出来なくなり帰れなくなるからだ。

以前ゼニイレ沢の帰りに土砂降りにあい、下山途中から眺めた白毛門沢が一瞬のうちに茶色い一本の濁流となって荒れ狂っていたシーンが脳裏に焼き付いているのです。

↓(記録文の中に白毛門の増水写真があります。探してみてね!)


天候が安定していれば広河原にこだわらず、ウツボギ沢に入ってから泊まった方が静かで落ちつけると思う。(沢の中には泊まれそうなところ結構あります。)


実は先月も広河原には来ていた(宝川から一般道で朝日岳に抜けて清水に下った)のだが、その時は大石手前から雪渓ビッシリで水もキンキンに冷たくてまだまだ山菜が楽しめた。

ほんの数週間の違いで春から夏にすっかり衣替えしたようだ。


広河原の広場はひどいことになっている。

ブルーシートが複数枚とテントポールがデポされ、焚火の跡が汚らしくどうも泊まる気が起きない。

銀紙などの燃えかすもそのままだしゴミ臭い!

どうしてこういうことするのかねぇ。。ひどい輩が居ますね。


雨予報だがリスクオンで河原でテンパる。(逃げる準備は当然。)

テン場では他パーティーの方が釣りに頑張っているのを眺めながらシメサバなぞつまみつつ、ヒラタケなど炒めつつ呑気にビールをプシュリ。

やっぱりナルミズは人気ですねぃ。いつもの静かな沢とは勝手が異なる(^^;)

うかつに〇〇〇は出来ません!ヤレヤレ(^^;)

う~む、やっぱりワシは誰も居ない心おきなく〇ツを出せる山が好きだ!


翌朝6:10出発。

ありがたいことに雨は降らずに一夜が明けた。良かった良かった!

予定通りウツボギ沢に入渓。

ここからは初めての渓だ。

ざっと記録を見たけど、どれも「易しい」と書いてあったのを信じて地形図だけをお供に遡行する。


一人なのでより一層慎重にはなるけれど、なるほど本当に易しく美しい!

私はチビなので「易しい」と書いてあっても1センチのリーチに泣くことが良くあるので警戒していたが、杞憂でありました。

ウツボギ沢もお助けとかロープとかの世界では無くプレッシャーの少ない癒しの渓でした。


携帯で写真を数枚だけ撮りました。

実際にはこんな写真よりもず~っと美しいです。

きれいな滑と滝と碧の釜が大変に美しく変化に富み延々と続きます。

上の写真は唯一の大滝です。実際には写真で見るよりもずっとデカくてそれなりに迫力のある堂々とした滝です。右から容易に巻けます。

ウツボギ沢は最初から最後まで呆れるほどにひたすらに美しい渓でした。

東黒沢よりも遡行感度は上、詰めはナルミズには負けますが渓そのものの美しさは決して負けていない!赤木沢も真っ青の美しさでした!


下山は灼熱の白毛門です!コッチが核心。

何度も頭から水をかぶってやっとの思いでイヤイヤ降りました。

オカに上がったカッパならぬゆで蛸ババアです。

登山口の橋の袂で汗を流し一息ついて、13時半頃駐車場広場着。

ここにビールの販売機を置いて欲しい!


バスで水上駅を目指し無事風呂にはつかったものの、水上駅前の歩いて行ける範囲には食堂が無い!

(あっても15時には閉まる!一軒だけ見つかったけどお腹いっぱいにはならないし飲み物もない変わった店!)

なんとかなりませんか~!(^^;)

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。