奥利根 楢俣川 奥深沢右俣
2000.7.1
メンバ- CL USAN、M井、N田、うど子
6月の会山行、大蛇尾川でのヤブコギ恐怖症がやや残る中、釣りと山菜というまったりとした甘い話に飛びついた私だった。
今回の企画には、Yチ-フやK明さんのお友達も参加され、更に嬉しいことにはSさんご家族やN本さん、なんと深瀬会長までが駆けつけて下さるというではないか。
みんなで賑やかに山菜を採ったり、もしかしたらイワナにもありつけるというウマい汁吸いまくり大作戦だ。
舞台となったのは、奥利根の楢俣川。
当日まで私は沢をつめる予定ではなかったのだが、楢俣川は以前から新緑の頃に行ってみたいと思っていたところでもあり、ほとんどの方が沢を詰めるという話を聞き、私も仲間に入れていただくことになった。
ベ-スにしたのは木の根沢の先にある野営場で、とても気持ちの良いところであった。
いつものように寝不足、二日酔いでいざ出発!したのは良かったが、出発時間が遅いうえに、ちょっとした車関係のトラブルが発生し、結局入渓したのが11時頃になってしまった。
計画では2パ-テイ-が奥深沢右俣と中深沢から至仏山で集中し、その後ベ-スまで沢を下降して戻るはずだった。しかし、時間が無くなったので計画は変更。 とにかく、至仏山まで抜けることが先決となった。
林道より明瞭な踏み跡を5分くらい下降し、徒渉一回(ワイヤ-あり。)で深沢入渓。
天気は、快晴。
暑い、そして気持ち悪い。しかし、水につかると元気が回復してきた。
深沢は奥利根らしいナメと釜の連続で、渓は輝き、躍動感あふれるみずみずしさが本当に美しい。
両岸はなだらかで、森が渓まで降りてきている。
山菜組とはここでお別れ。
いくつかの小滝はザイルの必要もなく、両パ-テイ-とも賑やかにゆったりと越えて行く。
釜の美しさに取り憑かれたN田さんは、嬉しそうに釜にご入浴 、M井さんはデバカメじゃないデジカメ、USANは山菜探しに走り回っている。
しっ、しかしのんびりしている場合じゃない!
中深沢出合で両パ-テイは別れ、それぞれの沢へと急いだ。
私達のたどった奥深沢右俣は、一言で表せば「ゴ-ロの沢」だろうか。
ゴルジュはない、滝らしい滝もない。(埋まってしまった感じ。)
ゴ-ロ歩き(モモあげ反復運動その1)にくたびれた私は、「滝よ出てこい!」と念じつつ(滝は休める!)短い足をヨッコラ、ドッコイとあげて行くのみ。しかし、滝は無い。
今年は、どこの沢でも雪がたくさん残っているようで、ここも例外ではなく、雪渓が現れた。
傾斜はそれほどきつくはないが、数百メ-トル上部がボロボロになっているようだ。
とりついてみれば、ほとんど上を歩け、ボロボロの箇所も脇を簡単に通過することが出来た。(モモあげ反復運動その2)
雪渓地帯を抜けると、沢は次第に傾斜を増してくる。
滝と言うよりもゴ-ロをそのまま急にしたような、ルンゼ状地帯を通過。
それにしてもこの沢は最後まで明るく、圧迫感は全くない。
稜線までは、途中ワンポイント的に数回しゃくなげのワナにはまるものの、全体としては広々とした露岩帯にかわいい花の咲く明るい斜面である。
このころから天気が怪しくなってくる。ゴロゴロと雷の音が聞こえる。
ここ数日、午後にはザ-っと降っているようだ。一雨来る前に登り切らなくては。(モモあげ反復運動その3)モモが悲鳴をあげている。
なんとか登り切ると、すぐに中深沢パ-テイもあがってきた。無事集中!
息の切れる中、尾瀬ヶ原を眼下に最高の展望を楽しんだ。
両パ-テイともに小至仏山をへて至仏山頂へと続く踏み後を、お花を踏まないようにたどると、にわかにガスって来た。先ほどより雨も降り出している。
至仏山頂で、下山路を検討する。時間的に鳩待峠へまっすぐに降りるのが一番早いが、問題はその後である。
幸いにもテン場で待って下さっているSさん達と無線がつながり、鳩待側のゲ-トまで車で迎えに来ていただけることになった。感謝、感謝。
雪のたくさん残る登山道を鳩待峠までかけ下り車道をゲ-トまでたどると、聞き覚えのあるN本さんの梁山泊コ-ルが聞こえてきた。「着いたぞ-!」
テン場で料理をしながら待っていて下さった会長はじめ皆様、また車で迎えに来て下さったN本さん、Sさん、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました!
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