堀内沢マンダノ沢
2006,7/15~17
CL USAN 、SL深瀬、智子さん、昭ちゃん、岡ちゃん、H、タッキー、うど子
7月15日
東北道の夜通しの運転を経て、車一台を下山予定の部名垂林道にデポ。
雨は強く降ったりやんだりである。
このところ雨続きだった。 増水してるだろうな…はたして遡行できるのだろうか… しかし今回は深瀬会長に同行していただいているのでとても心強い。
久しぶりに8人という大所帯。
仮眠もとらず6時ちょうどに車止めを出発!
カラダは重く荷物が肩に食い込み頭はボ~ッ。いつものことだけど!
会長にとっては通いなれた道?を行く。
沢に降り立つと、ああ、やっぱり増水している。どうやら普段の3倍以上の水量らしい。
ここから朝日沢出合まで河原と言うものはほとんど無く、平水ならばルンルン歩けるところも何度もスクラム渡渉や巻きを強いられて時間がかかってしまうのはしょうがない。
「 雨続きで増水中で~す。 」
有名な三角錐の岩も今日はちょっと近付き難く誰も登ろうとしない。
「ふぅ~ん、これがあのユウメイな岩ね… お昼はソバよ~ん。まぁいうぅ~!」
時間は早めだが増水と大人数と言うこともあり、マンダノ沢出合の広く快適なテン場で一日の行動を終えることにする。
当初は、八滝班、マンダノ班と2班に分かれて行動し、天狗沢出合手前で合流する予定であったが、 この水量では時間がかかりすぎると判断し、全員でマンダノを詰めることに変更した。
仕方ない、和賀岳はあきらめた。また来るから…
そうときまればあとはまったり。 釣りだ~!焚き火だ~!酒だ~!雨がどうしたぁ~!
「 やっぱ 焚き火だぜぃ! イェ~い! 雨なんか知るかいっ! 」
森の中の宴会はつづく……
翌朝は8:30にテン場を出発。夜中には大雨が降ったようだ。
相変わらずの天気だが、時間には余裕がある。竿でも出しながら行きますか!
マンダノも徐々に傾斜を増し高度を上げ始めたが、これと言って悪場はない。
しかし水が多いので時々ザイルやお助けの世話になりながら上天狗沢を目指す。
できれば上天狗に入ってテン場を求めたかったが、人数も多いため上天狗と下天狗の出合を幕とする。
今日もびしょぬれのマキをもろともしないガンガンの焚き火がありがたい。
深瀬会長のスペシャルなワザのおかげだ!
イワナ寿司、大葉とウメ巻き岩魚フライ…「もう食えねぇ~」「荷物持ちすぎ!」なんて言ってはみるものの、美味しかった!満足。
またまた夜中には結構な雨が降ったようだ。
「 ふっふっふ… 」 「 あぁ~ん、おいしぃぃ~!」
最終日の朝はまじめに3時過ぎに起きた!快挙だ!?
真っ白なすだれをかけたような上天狗出合にかかる滝を軽く巻くと、まもなく雪渓のおでましである。 テン場を出合の下にとって正解だった。
大きな雪渓は結局2ヶ所。両方ともなんとか上を歩くことができた。一つはブッシュを支点に懸垂で下りた。
「 ウドあった?」
「何?ウドあったの?ウルイ?」
上天狗沢も小滝などはあるが、これと言って悪いところのない穏やかな沢だ。
詰めもお約束の階段登り?はなく、ゆるやかに高度を上げてゆく。
易しいヤブ漕ぎ少々でパッとお花畑の草原に解き放たれた。
そして、天国へ到着!
「 あぁ~ん、シアワセぇ… 」
ガスがうまい具合に切れてくれ、見渡す限り山、山、山…
のびやかな草原にはニッコウキスゲが点々と…ちいさな花たちが揺れている…鳥のさえずり… 遡行のごほうびはこれ!
朝日岳ばんざい!
ここに立ちたかったのです。感謝。
「 ………………。 」
本当に後ろ髪を引かれる思いで、部名垂沢へのはっきりした踏み跡をたどる。
下降開始地点のコルには赤テープあり。
天国の思い出はまぶたの奥にとりあえずしまい込み ガレて不安定な部名垂沢をうんざりしながら下る。あまりお色気のある沢ではありません。
ある意味今回の核心部とも言えるような、「ヘナタレ」と名付けられた意味がなんとなく 分かるような部名垂沢であった。 お疲れ様!
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