出合小屋からツルネ東稜

2010年12月11~12日 オベ、NAS、ウド


雪不足の昨今、皆のモチも下がり気味であります。

そんな中、雪上訓練のメンバーを募ってみたものの、

 -新人君たちは冬の装備まで金が回らず、撃沈・・・。 

 -ロートルは、神経痛、子供誕生、試験、寒いのがイヤ!とまぁ、様々なオトナの理由で


欠席者多数・・・。結局、参加者は腰痛もちの3人と相成った。
このメンツで滑落停止訓練なんぞしたら、そのまま全員が生命停止状態になりそうなので、「シーズン前の確認作業」と銘打って、八ヶ岳東面を軽く歩くだけにしたのであった。


【10日】

都内で、忘年会終了直後のチーフリーダー(ベロンベロン)をピックアップし、久々の中央道から小淵沢に入り、美しの森駐車場にテントを張る。チーフリーダー轟音鼾をBGMに、ウド姐と入山祝い。

明け方になって、NASさんも目を覚まし、宴会に合流!そうこうしていくうちに、夜が白々と明けていく・・・


【11日】

今日は3時間くらい歩いて出合小屋に泊まるだけ!なので、9時30分起床、お昼出発。

決して、呑みすぎて起きれなかったとか、モチが上がらなかったとかが理由ではありません。ハイ。

うっすら積もった雪の上を歩き、久しぶりの冬靴の感触を確かめる。

地形図上にある、林道とその先の登山道は、途中の堰堤工事現場あたりからすっかり消失していて、

沢沿いの踏跡を、ペンキやテープに従っていく。渡渉を数回繰り返し、ややうんざりしてきた頃、出合小屋に到着。


おお、立派な小屋だ。これを維持している高根山岳会の皆さんの努力に頭が下がります。昔の三面小屋を二回り小さくしたようなトイレも秀逸だった。


「ストーブはあるが薪はない」と聞いていたのだが、小屋に入ると薪がちゃんと集められている。よっしゃ!火を囲める!と喜んで着火するも、煙突の働きがイマイチなのか、焚き火と同じように火をつけたのが悪いのか、小屋の中に煙が充満。危うく一酸化炭素中毒で死ぬところでした。

ストーブはあきらめ、ツエルトを天井に張って下で火を炊く。寒いが、この日は雲が厚く空を覆っていたおかげで、放射冷却が少なく、薪ストーブなしでもなんとかしのげそう。でも、寒いのでビールは進まない。

スキヤキを食べると、昨夜の入山祝いが聞いて来て、睡魔に襲われるが、ウド姐の「寝るなぁ!寝ちゃダメだぁ!」の叱咤激励。岩棚でビバーグしている気分でした。

妙なことに、だんだん暖かくなり、外は満点の星空だった。結局、22時30分頃就寝。


【12日】

予定通り目を覚ますも2度寝してしまい、予定より2時間遅い出発。今日は、ツルネ東稜線を行く。

東面のバリエーションルートの下降路として使われている道だ。

ツルネ取り付きの立派な標識


アイゼンを付けて歩き始めるが、やはり下降路は下降路でしかない。

途中で「もう目標は十分に達成できた」とかなんとか屁理屈を付け、稜線まで300mを残して下山。

本日の終了点から見上げた大天狗


あとは、風呂→メシ→帰宅、と、いつものコース。風呂では、懐かしい人に会いました(ワシは初対面でしたが)。エエルギー漲るお姿に、僕も頑張らなくちゃ!と思った次第。


さてさて・・・・

「シーズン前の確認作業」という点では、こんなもんでしょう。・・・シーズン中、ホントに雪山に行くのであろうか??という疑問は残りますが(笑)

0コメント

  • 1000 / 1000

沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。