雨ケ立山(あまがたつ山)山スキー

2011年2月12日~13日

ウド、NAS、オベ

※今回は、山下清風にお読みください。

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ぼ、ボクは、に、2月の連休は、「単独尾瀬横断雪洞泊」を密かに狙っていたんだな。

でも、日本周辺には大小5~6個の低気圧があったんだな。

ボクは、か、完全にビビってしまったんだな。

でも、ぼ、ボクは今シーズン、い、一応、山スキーの修行をしているんだな。

なので、ど、どこかに行きたいんだな。

そこで、

「一人は恐いんだな。だ、誰かセンパイたちと行きたいんだなぁ」

と、目に涙をいっぱいためていたら、NASお兄さんと、う、ウドお姐さんが、

仲間に入れてくれたんだな。ち、ちなみに、お、お兄さんとお、お姐さんであって、

おじいさんとおばあさんではないんだな。でも、おじさんと、おばさんかもしれないんだな。

そんなこと、どうでもいいんだな。


【2月11日】

ぼ、ボクらは、いつもの時間にNAS邸に集合し、出発したんだな。と、泊まり場は、あ、あれこれ悩んだ結果、天神平のロープウェイ乗り場にしたんだな。床暖房でヌクヌク過ごし、テントも濡らさずに済む、という作戦なんだな。今夜は、ボクらの他には、単独行のおじさんが一人いるだけで、え、遠慮せずに、入山祝いができたんだな。湯豆腐、馬刺、カチョカバッロ、その他いろいろとツマンだんだな。


【2月12日】

ぼ、ボクらは、ロープウェイ乗り場のお兄さんに起こされて目が覚めたんだな。し、仕方なくノソノソ起きて、準備して、宝川温泉に向かい、出発したんだな。さ、最初っから、まぁまぁのラッセルなんだな。今回、他の二人は山スキーだが、ボクの脚拵えは、衝動買いした「スノーランブラー」なんだな。歩き始めてすぐにビンディングが外れるんだな。な、何回も付け直したけど、そ、そのたびに外れちゃうんだな。お兄さんとお姐さんは、先に行ってしまったんだな。ぼ、ボクはだんだん腹が立ってきて、お家に帰ったら、スノーランブラーを、ま、真っ二つに折ってやろうと、思ってしまったんだな。なんとか山小屋の前で待っていたお兄さんとお姐さんに、追いついたんだな。でも、とても待たせてしまったんだな。お、お姐さんなんか、ヒマ過ぎてう●んこしちゃったらしんだな。ここでビンディングをいろいろいじくっていたら、ぼ、ボクのセッティングがおかしいことに気づいたんだな。ま、真っ二つに折れたのは、ボクの心だったんだな。反省なんだな。

ウド姐さんは新しい板でルンルンなんだな。


ぼ、ボクらは再び歩き始めたんだな。あいかわらずラッセルなんだな。でも、ウド姐さんは新しいスキーの威力を発揮して、ルンルンとトップを行ってしまうんだな。ぼ、ボクはこのころから、あ、足の付け根が痛く、なっちゃたんだな。NASさんもシンドそうなんだな。 そんなこんなで、林道途中のトンネルに着いたんだな。うまい具合に、両方の入り口も開いていて、幕営するのに好都合なんだな。ぼ、ボクらは、とりあえずトンネルの中にテントを張って、宴会用その他の余分な荷物を残置して、軽身になって、先に進んだんだな。

こんなカンジで設営終了なんだな。


ぼ、ボクらは、とある沢の出合の斜面あたりから、登り始めたんだな。GPSに入れていた尾根ルートを進んでいったんだな。でも、あとから考えると、沢通しに登って行くほうが楽だったと思われるんだな。ウド姐さんはガッカリしてたんだな。ぼ、ボクはこのころ、股の付け根が痛くて、もう降りようよぉ、と言いたくなってたんだな。でもお兄さんとお姉さんは許してくれないと思ったので、黙ってたんだな。一人で尾瀬に行かなくてよかった、と、ホントにホントに思ったんだな。

も、もうこのあたりで、カンベンしてほしいんだな。


1200m付近にきて、お姐さんも、や、やっと疲れてくれたんだな。お姐さんが言うには、もう少し登ると、無木立のメローな斜面が待ってるそうなんだな。でも、ぼ、ボクの脚のほうがメローメローだったので、お兄さんとお姐さんが降りようと行ってくれて、ホントにホントにうれしかったんだな。


でも、ホントの核心はここからだったんだな。スノーランブラーは、「滑らないスキー」というだけあって、ほ、ホントに滑らないんだな。スキーなら、漕いでスイスイ行くところも、あ、歩かなけりゃいけないんだな。ヒャッホーと滑って行く二人に取り残されて、ぼ、ボクは、ボクは、ちょっとさびしかったんだな。両足の踵に大きなマメができて、それがツブれて、それはそれは痛かったんだな。そ、そういえば、お、お腹もすいてきたんだな。お、おにぎりが食べたいんだな。でも、左回りだけは、テレマークターンができるようになったと思うんだな。


降りるのが精いっぱいで、写真なんか撮ってないんだな。


ぼ、ボクは、やっとの思いで、テントにたどり着いたんだな。雪はシンシンと降っているんだな。でも、テントはトンネルの中なので、と、とっても快適なんだな。


宴会が始まったんだな。や、やっぱりこれがメインイベントなんだな。軽量化!とかいいながら、これでもかこれでもかと食べ物が出てきて嬉しいんだな。でも、らーめん、高菜炒め、スモークサーモン、鴨のロースト、自家製パンチェッタに自家製からすみ・・・・ど、どこが軽量化なのか、よ、よくわからないんだな。


NASお兄さんは、ビールを4本も持ってきて、ズルいんだな。でも、ワインを車に忘れてきちゃったんだな。お酒が足りるか心配したけど、ビールを飲んだら寝ちゃったから、ちょうどいいお酒の量なんだな。今度から、ビールだけ持ってくれば、じ、十分じゃないのかな、なんだな。

ほ、ホラー映画じゃぁないんだな。


ウドお姐さんは、ぼ、ボクが眠たそうにしていると、「ちょっとちょっとちょっと~」とけん制してくるんで、コワくて眠れないんだな。でも、お酒がなくなると、ころっと寝てしまったんだな。は、ハクジョーな人だな。


よ、夜中に税務署に呼ばれて目が覚めたんだな。納税しに行こうとしたら、か、紙がないんだな。ほかの二人はグッスリ寝ているんで、あまりごそごそできないんだな。納税時期は刻一刻と迫りくるんだな。実は、ここがボクにとって今山行最大の核心なんだな。寒さが原因とは明らかに違う冷たい汗が背筋を伝ったんだな。ど、どうしようかな。もう「トバ口」寸前なんだな。ぼ、ボクはとっさに、救急セットに入っていた三角巾をとり出して、テントを出て、トンネルの入り口に向かったんだな・・・・・

雪が吹き込むトンネルは、それはそれは幻想的だったんだな・・・・

納税?もちろん、すっきりさっぱりキンカンコン、なんだな。

翌朝の入り口、なんだな。


【2月13日】

ぼ、ボクらは、いつものように、また寝坊したんだな。NASさんはまだまだ目を覚まさないんだな。このまま死んでしまうんじゃないかな、と思うくらいなんだな。でもおじさんだから仕方ないか、と思っていたら、そんな考えを見透かしたように、起きてきたんだな。さ、さすがチーフリーダーは、一味違うんだな。 朝ごはんを食べて、テントを撤収したら、もう帰るだけなんだな。昨夜、30cmくらい積もったみたいで、昨日のトレースは、ほ、ほとんど消えていたんだな。交代でラッセルして、お昼ころに車にもどったんだな。あとは温泉に入って、やたらと太くて黒いおソバを食べて、家路に着いたんだな。

お姐さんの自慢の板なんだな

NASおじお兄さんとウドおばお姐さん、なんだな。

ヤラセの握手、なんだな。


渋滞につかまりそうになったので、関越道を降りて17号線で東北道に向かったんだな。途中、野菜なんかを売っているお店があって、そこにあった「農家すごろく」が、とてもとても面白かったんだな。

これが農家すごろくなんだな。

平成版って書いてあるから、昭和版もあるんだろうな。

痛そうなんだな。

ケンカはいけないんだな。

あんまり使ってほしくはないんだな。


野菜作りは大変なんだな。

梁山泊のみんなみたいなんだな。

このお店では、今日はタマゴを1パック(10個)買うと、5個をおまけとして付けてくれるんだな。それを聞いたNASさんは、2パック買っちゃったんだな。おまけも入れて、タマゴを30個も買うヒトを、ぼ、ボクは、ボクは、初めて見たんだな。

これで、雨ケ立の記憶はどこかに飛んで行っちゃったんだな。

タマゴを30個買ったオジさんがいた、ということしか、お、覚えていないんだな。

でも、楽しかったんだな。

これで 終わりなんだな。ロクな記録じゃなくて、申し訳ないんだな。

でも、これでいいのだ、なんだな。

(オベ記)

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。