上トトンボ沢~ブサノ裏沢
でも、やっと行くことができました!
仕方ない。当日朝の地元の山岳関係者?からの注意もあり、米子はあきらめる。
ちなみにブサノ裏沢は奥利根の奈良沢の本流筋にあたる。
翌朝。
牛ヶ岳ピーク手前からはちょっとだけ踏み跡があるが、わずかで途切れる。あとはコンパスを振ってだだっ広い笹の海を泳ぐことになる。
特徴の無いまったりした尾根は視界が無いときには注意が必要。
明日はテンバからそのまま尾根を横切りブサノ裏の魚止め上に降りようという計画。
低くなだらかな尾根を魚止めの下めがけて乗越す。ヤブはかなり歩きやすいが、ラクに降りられる下降点はピンポイントでの特定が必要。
ブサノ裏本流にも魚は走らず、N氏がポイントに竿を入れるがウンともスンともいわない。やはり流されてしまったか…
そんなN氏を尻目に先を急ぎ、ここぞ!という小滝の淵にボチョ~ンとミミズを落とす。
途端に食いつき、あげてみるとあんれまぁ37センチの綺麗なメスだ!そのメスをめがけてハデな婚姻色をまとったデカイ気持ち悪いようなヤツがペアで追いかけてきたなんじゃあ、アイツは
入れ替わりにN氏が竿を入れた途端にヤツは来た!
なにしろこのN氏、一時はとあるアクシデントにより動けない身となり、なんだかんだと一言では言い表せない苦労を重ねてやっと沢に復帰したばかり。
途方にくれていると、ガバッとN氏起き上がり「お~い!」と満面の笑み。
その後も入れ食いで合計五匹釣り上げる。
デカ物は少なくとも47センチはある怪物君。
釣り上げた魚たち、一番ちっこいヤツでも尺上なのじゃ!
もう魚止めの滝まで行く必要も無く意気揚々とベースにひきあげた。
ブサノ裏は明るく美しくなかなか豪快な沢だ。
いくつかの小滝をこなすと20m滝。右側の露岩の点在する草付きから上がり、落ち口に向かってトラバース。
ちょっと登ったところでビナ付きの残置あり。
上部はピンもとれず、なので降りるに降りれず
しかし荷揚げにも時間をとられてしまう。
そのまま続くCS滝は取り付けないので8m滝落口上の左からヤブに入って巻く。なかなか悪い巻きで更に時間をとられてしまった。
ここは定石通り素直に2つまとめて巻くのが正解だったと反省です。
そして、じゃ~ん!
その後もいくつかこれでもかと滝が出てくる。
「バカヤロッ!病人にお助けを出させるなっ!」とのお叱り数度
私は草原とは相性が悪いようだ。草原に近づいただけで、晴れていたのに急に天気悪くなっちゃう。片思いなのだ。
以前以東沢を詰めたときも、草原だけを楽しみにしていたのに急に天候悪化。うなだれて何も見えないげんなり相模尾根を下ったのだった。
さて、時間はかかったが無事に稜線に到着!17:30。ガッチリ握手。
ブサノ裏沢、本当にいい沢でした!
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