奥只見 赤崩山~日向倉山~未丈ヶ岳(中退)

2013/3/30~31

メンバー:CLうど子、NAS、マサ


春の雪稜が大好きです!

やっとその季節が訪れたようです。


日向倉山~未丈の稜線は展望が素晴らしいと噂には聞いていて、毎年チャンスをうかがっていたのです。

何じゃかんじゃと都合がつかなかったのですがやっと念願叶いました。


シルバーラインは開通が延期されていましたが、30日に無事開通。

さすが奥只見、谷川周辺よりはずっと雪が多い。平年よりちょっと多目かなぁ。


銀山平からトンネル出口向かって左の一番良く使われている尾根から取り付いた。

ほぼ同時出発で日帰り装備の地元のパーティーが先行してくださいました。ありがとうございました。


朝一の重荷の急登をこなし赤崩の東の肩に乗る。


この稜線は展望がとても素晴らしい!らしい

当初週末の天気予報はまずまずの晴れだったので、メロウなぶな尾根で昼テンじゃ~!昼ビールじゃ~!春山JOYなのでビールが足りないと困るので担げるだけ沢山担いで来てくださいと指令を出していたのでした。。


ところが出発間近になると予報があれよあれよと悪化してしまい、尾根に上がってみるとガスガスで展望どころかほとんど視界なし。

しょっぱなからデポ旗やら赤布の出番となってしまったのでした

明日は更に天候悪化で雪の予報。ううっ

なんも見えん。寒いよ~!

ブナブナの尾根は芒洋とまったりしていてとってもメロウ(多分。)

コンパスと睨めっこして旗を刺したり赤布を結んだりとマジになってしまう。(こ、こんなはずじゃなかったでしゅ)


ここは天気良かったらもう最高なんじゃないの~きっと。メルヘンだメルヘンだと口々に言いながら歩きました

なんでやねん

ひたすらコンパスとにらめっこして日向倉山(らしきところ)に到着。

デポ旗も赤布も使い果たそうかっつう勢い

雪庇はおろか、地形も、傾斜も、樹林もなんもワカラン。

明日は若干荒れるという。

JPまで行くのをやめて日向倉にテンパることにする。

ホワイトアウトで数歩踏み出すのも恐怖なので、テンバ探しもお助けで確保してという有様。ほんっとになんも見えん

犬の散歩かっ!


明日の風向きを考慮し、せっせと雪面を掘り御殿を設営。

さぁさぁ、もう呑むしかないっしょ。


下界でやっとみつけたふきのとうを、春の雪稜の定番「辛子酢味噌和え」にする。

もう一つの贅沢な定番、ミスジを焼く。

ビールやワインがどんだけあっても足りないねぇ。

酒とつまみがこれでもかっと盛り沢山だが、どんだけ飲んでも無くならないってどんだけみんな担いできたのよ~

どおりで急登でうなってたわけだ。


翌朝、早朝アラームで起きてみるとパサパサと雪がテントを叩いていた。

かなり二日酔いっぽい。やっぱりダメか、と二度寝する。


再びゆっくり起きてみると、なんと視界があるではないか!

天気もなんとかもっているようだ。

お~い、起きろ!急げ!

今のうちせめて1370JPを目指すことにする。

天気との駆け引きである。

JPから未丈を望む。この先の雪庇の下りが悪い。

雪が腐り始めている。写真では見えないが、この先の急下降が悪い。


JPに着いて見ると意外に未丈が近いではないか。時間的にはなんとか行けそう。

丸山スキー場への稜線も見えるが、JP直下の雪庇の状況が見えないので視界が無いときは降り口を探すのに苦労しそう。


あと1時間半もあれば未丈に着きそうだが、問題は天気。

悪天の予報だがまだなんとかもっている。でもいつ急変してもおかしくない。

ここまで来る間にもガスにつつまれたりして気が気ではなかった。


行ける所まで行ってみることにするが、JPからの腐りかけた雪庇の下降が悪くだましだまし一歩を出す。

所々ブッシュが出ているのでフリーでもなんとか行けそうだが、不安定に腐りかけた雪が載っている。

悪天の予報だし、更に雪が腐ると帰りが不安だ。

今回大げさかなと横着をしてロープを置いてきてしまった。

出発ギリギリまで迷ったけれど、やはり横着をしてはいけない。


お助け2本あるけれど、無理することもあるまいと引き返すことにした。


あと一週間もあればここの雪は大方落ちて歩きやすくなるだろう。


沢から未丈に上がったことはあるけれど、白い季節はまだ。

でもいいさ、また来るね。


急いでテントに帰って餃子焼いてビール飲もう!

さぁ、日向倉の我が家に帰ろう!

乾杯春山JOYの宴会を満喫のあと下山にかかる。


視界が出てみれば、目印なんぞアホくさいほどルートは至極明瞭であった。天気が良ければおデートルートであるよ。

次回はこのメロウなブナ林でずぇったいに焼肉ビールするもんね。


それにしても、誰も居ない静かな山はいいもんだ。

どんだけ騒いでもわめいても誰にも叱られやしない。

天気が多少悪くたって、それでもやっぱりいいもんだ。

春の雪稜と山奥の沢はほんとにワシらの天国だ


駐車場にたどり着く頃には天気が崩れ始めた。

神様が悪天を遅らせてくれたのでしょう。


今山行、カメラマンを命じられたマサが、「気付いたらオレが一枚も映ってないでつ…」と泣いていました

ヒッヒッヒ。今頃気付いたか


また行きませう!

0コメント

  • 1000 / 1000

沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。