爺ヶ岳東尾根(中退)
2013/12/21-22
メンバー: NAS, うど子
せっかくの3連休だ、どっか行きたいに決まってる!
でもでも、天気予報は二ツ玉の後にお決まりの冬型
これじゃあ近場のハイキングが正解なんじゃないのとか、せいぜい日帰りのなんちゃって山スキー程度が関の山なんじゃないかとかせっかく盛り上がったテンション大幅ダウン。
直前まで様子を見るがますます予報は悪化。
どうせダメなら蟹&温泉ウダウダを保険として、爺ヶ岳東尾根の取り付きだけでも眺めてくっかというお気楽な計画となった。
前日は道の駅で車中泊。明日はどうせダメでしょ!とばかり目覚ましもかけず適当に寝た。
起きてみてビックリだってば、Nさんたら早く起きてったら!
あんれまぁ、ドピーカンで雪化粧が綺麗すぎるほど美しいったらありゃしない。
参った、困った…
この天気、たとえ疑似疑似疑似好天だとしても取り付きまで行くしかないみたい
まぁ、ちょっとは汗かかないとビール旨くないしと出発。
重い腰を上げ、「きっと我々のようなおバカなパーティーが居るに決まってるよ!」「いや、居るわけないっ!」なんて会話を交わしながら鹿島山荘近くの取り付きへ向かう。
やっぱり居るわけありませんでした。車止めからワカンで膝。
鹿島山荘は後で地元の方に聞いた所によると、主氏が病に倒れられ現在営業していないそうです。
オババの碑右側から取り付きまでのラッセルですでに汗。
堰堤からちょっとだけ沢沿いにトラバース、すでに私の股まで
目印テープは頻繁にうってある。
「なんじゃこりゃ~」というほどの急登である。雪がなかったとしても両手を使う傾斜だ。
頭上の雪をかき集めるが、積雪は多いとはいえ一日でドカンと増えただけ。
この時期、まだ根雪が出来ておらず底が無い。
かき集めた雪は空しく斜面に落ち、急な草付や滑る木の根っこを相手に雪まみれで格闘するハメになる。
こりゃあ沢の高巻きと大差ないわねえ。
特に下部の急斜面は雪を載せきれず、ある程度積もっては小さなデブリとなって落ちているようだ。
概ね腰や胸くらい、時にはバンザイでマジになってしまった。無心と言えば無心であったが。
コースタイム40分のところを2人で4時間半かけてやっとの思いで主稜線の末端に到着。
やはり、ラッセルは侮れませんね。冬のコースタイムなんてあって無いようなものだ。
どうせどこまで頑張っても所詮2人ではどこにたどり着くこともないと思われ、C1250弱の尾根で幕。
でも、こんな状況でも元気なメンバー5人くらい居れば、なんとか2泊でピークを落とせたのではないかと思われました。
テンバ整地中にガンガン降ってきた
ドッヒャ~アッチャ~とか言いながら雪だるま状態でテントに逃げ込む。
Nさん、日没前就寝いつものことだけど、単独山行と同様なヒマヒマな夕暮れの時間をもてあましてしまうじゃあないの。
ここは微妙に山の中かもしれませんけど、下界の除雪の音が空しく響くほど標高を稼いでいないのでありまして
私も疲れて撃沈。
その後21時くらいにNさんやおら復活し、ラジオで歌謡曲を聞いたりなんだりやかましいっつうの
「もう、眠り浅い!」と逆に叱られる。
翌朝テントを出ると、チビの私にはつぼ足で胸までの雪。
ダミだこりゃ!とっとと下山したが、なんと車止めまでは20分で着いちゃったと言う悲しいお話でした。
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