霞沢岳西尾根

2014/3/21-23


メンバー:NASさん、勇ちゃん、うど子
赤いkoureisha軍団。1号、2号、3号!ジャケットを着てもなんか腹の出っ張りが隠しきれてないみたい(^^;)


連休はどこへ行こうかと天気予報とにらめっこで場所選びにはずいぶん頭を悩ませました。

山スキー、もしくはGWの足慣らしを兼ねて上越あたりのプチ雪稜に行きたかったのですが、雪の状況と天候不順で二の足を踏みました。


今年は山梨では120年に一度の大雪だそうで、わざわざ遠くへ行かなくても近場でもちょっとした雪遊びができますが、なんかお出かけ感に欠けるしジジババの雁首揃えてハイキングっつうのもなんだし


先日阿寺山にスキーに行った帰りにあちこち六日町界隈を偵察したところ、下手したら山梨より雪が少ないんじゃないかっつう有様で、しかもあちこち雪崩まくり。


新潟はこの感じ悪~い感じの雪の上に、一週間大雪が降り積もり、更に天気が悪いのでした。


爺と婆ばかりの高齢者パーティーでしたので爺ヶ岳を予定したのですが、前半の天気が思わしくないため、直前で霞沢岳西尾根に転進を決めました。


ほんとは北アルプスなんてハイカラなところは全然知らないんだけどね


こちらは当初予報だと三日間とも晴れマークが出ていたのです。

なにしろ景色の良いところで焼肉ビールしたかったのだぁ!


ところが、ふたを開けてみると初日は終日雪

ガ~ン、これなら爺に行っても同じでした

まぁ、初日はベースまでちょこっとあがるだけだしどうせ樹林帯なのでどっちみちなんちゅうことありませんが。


沢渡で予約したタクシーに乗り釜トンで下車。

普通なら釜トンネルはうんざりするところですが、降雪中はありがたいもんです。

取付きはトンネル出てちょこっと歩いてすぐ右に入ったとこ。


古い雪の上に前夜からのパウダーが載っていて、薄くトレースが残っているところもあり助かりました。もちろん所々の踏み抜きはお約束。

C1940mの予定のテンバには昼前に着いてしまい、仕方なく?延々と宴会。


後から数パーティー上がってきましたが、もっと上に泊まるようでした。


というか、大きなテントを張れるような良い場所があまりないので、出来ればC1940mに張りたいところだとは思います。

翌朝は真面目に6時過ぎに出発。

晴れていましたが、上空-36度の寒気が降りていて風もあり、3月とは思えない寒さで着込んでも寒い。

手足の指がかじかんで痛い~

寒くて風もあるものの、雪の状況はじめ現地状況はかなり恵まれており、あまりにも順調すぎる展開でロープも使わず核心と言われる岩峰も直登。


渋滞してました。順番待ちが寒かった~

あまりに寒くて巻いちゃおうかと途中まで行きましたが、こちらはトレースなくかえって時間かかりそうなのでやめました。


ここは阿弥陀北陵よりも短く、そしてかなり易しい感じでしたが、もちろん状況によると思います。

わりと新しめの残置ロープも途中まであり、埋もれずに垂れ下がってました。
帰りはこれを使わせていただきゴボウでクライムダウン。

ピークでは穂高の山々がバッチリ目の前に見えました!

しかし相変わらず誰も北アルプスの山座同定などできず、「おぉ~、景色が良いねぃ!」と感嘆するのみ。
降雪直後の山は美しくのんびりしたかったのですが、寒いので早々に退散。

ナイフリッジは雪庇の庇部分がかなり薄くなっていて、帰路には薄い壁状の庇が崩れた跡がありました。

ピッケルさして崩れたものと思われますが、きっと肝を冷やしたことでしょう。

岩峰を除いては、尾根全般に急登部分と平坦な部分が交互にちょうど良くあらわれ、息が切れたころに楽ちんな平坦地があるといった具合で体に優しい尾根でした。


急登部分はスカ雪のドラッセルだと苦労しそうですが、木が結構使えるので助かります。

条件次第ではありますが、このルートは迷うような支尾根もないし一直線で短く、ピーク直前まで樹林帯、しかもヴァリエーションといってもほぼ歩くだけなので冬季ヴァリエーション入門、体験ルートとして新人含みのパーテイーなどに向いていると思われます。


さてさて、景色を楽しみながらかなりのんびり降りてきたつもりでも、またまたベースに昼には着いてしまいまたまた大宴会。

このころには風も止み、春山の醍醐味である外での焼肉ビールでまったりです。

やっぱりこれが真の目的であります!
下界ではあくせくしているのでこんなにのんびりできません。
しかし、ビールが足りなくなるのが大問題でもあります。
NASさんのビールが狙われたことは言うまでもありません。
下界にビール買い出しに行こうかと半ば本気で考えたほど

下山は正味一時間かからずに大正池まで。


今回はお陰様でとても条件が良かったので十分日帰り可能な状況でしたが、宴会重視で無理やり2泊して下界でフキノトウをあさり、時間待ちして平湯温泉の一番風呂をいただき満足して帰京しました。


このあたりは例年よりも雪が少ないように感じました。

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。