楢俣川ヘイズル沢

2014/6/23-24


メンバー : CLタッキー、うど子、NAS、勇ちゃん、伸、信

(写真は準備中)

楢俣川のヘイズル沢に行ってきました。

6月山行のテーマは毎年「雪渓処理/山菜」だ。


大渓谷や雪国の沢には夏を越えても雪渓が残るのが常なので、雪渓の危険を良く知り安全に雪渓地帯を通過する技術を学ぶ経験が欠かせない。


6月と言えば関東近郊の沢はともかくとして、それなりの沢にはまだまだ雪渓があり過ぎておいそれとは近づけず、毎年適度な雪渓の残る沢を探すのが担当者の頭を悩ませるタネとなる。


今年は更に、予定した週末は雨の予報まぁ、梅雨の真っ最中だからね~。


雪渓に雨じゃあイヤだよねぇ。。

と、増水してもエスケープできる易しい沢を探すことになった。

それがヘイズル沢。


本流詰めると至仏あたりの稜線に出るのだが、例年6月末までは植生保護の為立入禁止措置が取られている。

雨の予報もあり、アリキノ沢を予定した。

どうやらアリキノ沢にはお気楽なエスケープルートがあるようだ。


楢俣ゲート下から林道歩き約2時間で入渓。(11:30)

林道歩きもこのくらいなら許容範囲だわね。

灼熱地獄の炎天下にどん詰まりまで行き帰り歩いた経験もある。

以前は車で狩小屋沢まで入れたんだけどね~。

苦し紛れに選んだヘイズル沢、なかなかどうして岩盤が張り、明るく開けた美しい楢俣っぽい沢だ。

滝も巻も易しく初心者向けの貴重な沢でしょう。遡行に際し特筆すべき箇所は無し。

大人数向けの良いテンバに乏しいのと山菜貧乏沢なのが難点。


C1180にテンパりました。尺上にも恵まれましたきれいな岩魚でした!


15時過ぎから雨が降り出しタープ下で宴会を始めるころには土砂降りになってしまった。

って、おい!本気の土砂降りだ~!降り過ぎだ~!

最近のゲリラ豪雨は侮れません。これを計画に織り込むとなるとなかなかしんどいものがあります


朝まで土砂降りは続いた。

沢は案の定茶色の濁流となっている。やれやれ。

はてさて、二俣を越えアリキノ沢左岸枝沢まで進めれば無事に簡単にエスケープできるはずなのだが果たして渡渉できるんだろうか?

ダメなら背後の藪から稜線に上がりなんとか作戦を考えなければならない。

幸いなことに雨が小降りになってきた。

この沢、比較的増水が早いようだがその分引くのも早い。
まだまだ濁流ではあるが水際をなんとか通過できるかもと6時出発。

お~、なんとか行ける行ける。これなら大丈夫!


アリキノ沢左岸枝沢に無事到着。

パッと見ではえっ?と思うくらいショボイ沢ではあるが入ってみるとなんと流れの脇には踏み跡があり、チェーンソーでカットした丸太が散乱していたりなかなか人為的な臭いがする。

???なんと、ほどなくしてC1325あたりであっけなく立派な林道に出てしまった。


この林道は地形図にある座座良沢沿いの林道がアリキノ沢近くまで延びているもののようで明瞭で広い道だ。

所々崩壊しているが、沢屋には通行は問題ないでしょう。

全く意味不明用途不明の林道だが、多分我々沢屋のエスケープの為に税金を使って造ってくれたのでしょう!???

随所に小さな沢が横切り広場もあり万が一の際の泊り場にも事欠かないすごい道でした
おかず(つまみ)も生えてる(^^;)

尾瀬と言ったら稜線から向こう側はあんなに保護だ何だと厳しいのに、こっち側はやりたい放題のようでした。


のんびり下っても11時には車止め着。


振り返ると雪渓と山菜のお姿を拝んでません!テーマは達成できず。

林道にあんなにあったウド、沢にはありゃしない。かたいボンナとちっこいウルイだけ。
まぁ、メンバーのほとんどはもう今シーズン馬に喰わせるほど山菜を食べてしまってるので別に良いんだけどね

消化不良の感ありですが、雨には勝てません。

これからガンガン沢行きませう!

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。