川又~(突出尾根)~雁坂峠~西沢渓谷スノーハイク

2014/12/20-22


うど子


愛する越後の山々はここんとことんでもない雪で、カラダ弱い年寄り山ガール😃の手に負えそうもありません。


12月の初冬の秩父なら雪も少なくて癒しのハイキングが出来るだろうと思って出かけて来ました。

初日カモ鍋、翌日キムチ鍋のメニューで🎵


ワカンなんて要らないかな?と思ったけど念のため背負ってみた。

結果…💦

出発日の朝、電車から眺める里の風景にはすでに白いものが…やな予感💦


川又でバスを降りていきなり、登山口に着く前から雪を踏む💦やな予感。

道路の端は除雪が固まってる。ダンプ怖い~💦


登山道はハナから積雪に覆われているが軟らかな雪で苦労は無い。

悩んだが冬靴にして正解。てゆ~か運動靴だとしょっぱなから敗退~😃

トレースは無し。

猪熊氏の仰せのとおり11時から雪がちらつき、樺避難小屋に着くころには結構な吹雪になった。

雨を予想していたが雪で助かった。

積雪は膝程度。


思ったよりも積雪量は多めだが、この日は想定内の順調な行程。


小屋には二人組の男性がほぼ同着、「人がいると思わなかった」とお互いにビックリ!

豆焼橋からとのこと。


吹雪がひどくなりガンガン積もってきた。

ワカンをつけて水場を見に行こうとしたがとんでもないので数歩で諦めて戻る。

外は吹雪でも立派な小屋の中は天国。

今日は前線通過を小屋でやり過ごし、明日はきりっとした冬型の晴天を楽しもうという算段。

雁坂峠を越え、古礼山~燕山~雁峠(泊)~斉木林道の予定。

ふふふ…カモ鍋うまぁい 🎵雪見酒


あろうことか夜には雪が雨に変わった。

こらぁ!な、なんでじゃぁ~

結局、2千m超の稜線の山々ですら雨だったことが後から分かったのだが…💦


翌日は案の定、この雨のせいで手ごわいバリ固もなかラッセルなのであった

おいおい、分厚い醤油せんべいより固いぞ!

こんなんでは雁峠はおろか雁坂峠まですらも行けるのか??やな予感💦


小屋から雁坂峠まではコースタイムでは2時間ちょっとなのだが、なんとラッセル苦しく10時間かかりヘッデンぎりぎりでした💦

冬至の前日、日が短いよ~


積雪量はともかく、モナカ野郎が大問題!

三度踏みはお約束。疲れるで~(泣)


延々と、エ~ンエンと景色の変わらないひとりボッチの地味なトラバースをご想像くださいませ

10時間ずっと左足は谷足、右足は山足(笑)

根気尽き果てイライラ腹立ってくる始末💦

人間が出来ていない😵


小屋が見えてからが遠いというお約束のパターンは、なんか一か月くらい前にも似たようなことがあったような?💦

これを避けるために秩父を選んだはずなのにぃ😖


沢の源頭部をわたる数か所のトラバースがちょっとヤバかった。

傾斜のとっても急な無木立の斜面。当然夏ルートは判然とせず。

何しろせんべい雪なので積雪の表面だけはバッチリ安定しているけれど💦


特に豆焼沢の右又だろうか、ここのトラバースは全くキモを久々に冷やしました💦


モナカ雪だから落ちなかったけど、普通の雪なら落っこちてたことでしょう

ロープを出してくれる人もいないボッチハイキング。


一歩出そうにもせんべい雪は固く、ゲンコツでも崩れない。

ワカン両足分の幅は取れない。片足がギリでやっと。

せっかくバシッと決めたピッケルを抜いて胸の前のせんべいを破らなくては山足が前に出ない


ここは降雪直後やシャバい雪など不安定な雪はもちろんのこと、普通の雪でもヤバいと思います。

イチかバチかになってしまう。

冬のトラバースはやっぱりヤバいですね。


豆焼沢には「あと950m、小屋までもうちょっと」なんて感じで書いてある。

おいおい、今の私には10mが永遠なのに…


途中小屋の水場への案内板が出てきたが、この状況では小屋はまだまだはるか先、虚しく恨めしくため息が出るだけでした。


もう勘弁してくれとため息ばかり。。本当にやっとの思いで小屋にたどり着いた。

天気が良かったのが幸いだった。何度途中で幕を張ろうと思ったことか。

ありがたい。。


朝はせっかく解凍したスパッツがパッキング中にまた凍ってしまい30分以上かけて悪戦苦闘の末やっと装着。


雁坂峠はメジャーでお手軽なので、飛び石連休では喧騒がわずらわしいだろうと敬遠していた。

ところがだぁれも居ない。

おかげさまで静かな夜を過ごすことが出来ました。

でもなんでかな??


小屋から峠までもラッセルで一時間以上かかった。

夏ルートはラッセルが深いので、早めに雪の締まってるであろう稜線に出た。

峠にはどっちの方面からも誰のトレースもありませんでした まいっちんGoo💨


本当は峠から古礼山を経て雁峠方面へ行く計画でしたが、稜線は多少雪が飛ばされて少ないかとも思いましたが、モナカは喰い過ぎでお腹いっぱいなので大事をとって西沢渓谷にエスケープ下山しました。

風は大したことなし。


こちらはさすがに北面よりは雪が少ないのでワカンを外しましたが場所によっては深い。


そういえば、まだ多少若くて可愛い頃に大荒川谷からの下山にこのルート使ったことあるなぁと思い出しました。しかしもちろんルートなど覚えてない😃

積雪で夏道はほとんど良くわからず、探すのも面倒なので沢沿いの歩きやすいところを適当に降り、下部で夏道に合流。


山を下り里に近づくと人間の足跡を発見!ホッとする。

春のような良い天気。

何か所かデブリの跡も見えるがもう雪は薄い。

広い河原はのんびりと開放感があり、しみじみとやっとまったりとする。


最後の最後ではありましたがトレースは誠にありがたく楽チン。

最後までしっかり積雪がありましたが、道の駅までは除雪されていてボヨヨ~ンと何も考えずぼんやり帰りました。


モツ煮を楽しみにしていた「はなかげの湯」は定休日、それならと転進した塩山の「トン作」も定休日で泣けました

結局餃子タンメン(どうでもいいか。)

電車に乗ってから駅のトイレに忘れ物したことに気づき、塩山に戻るハメに😖

一駅分の往復運賃余計に支払いましたぁ(泣)


16日に降ったとは思ってましたが、予想よりずいぶん多いみたい。

例年の厳冬期くらいはあるのでは?

ネットを漁ってみた限りでも例年に無く多い?


この川又ルート、冬はヤバいです!行くなら夏道を使わず稜線通しを選択すべきでしょうね。

どうせラッセルだ💦


それにしてもこのルートに限ったことではないけど、秩父の峠道ってものはトコトン地味だ~と思いました💦


秩父の冬は1月2月の厳冬期でもモナカにやられる確率が高いように感じます。

運よくサラサラ雪にあたれば、越後に比べれば積雪量が大したことないのでラッセルも結構気持ちいい時もあるけど。

メジャールートはともかく、トレースの無い静かなルートはそれなりに時間がかかります。


やっぱりアタシはブナの山を愛しています❤💦


そんでもって癒しのハイキングのつもりだったのに、もうお腹いっぱいで今年はとりあえずもう今のところ冬山はやだ! 💦

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。