武尊山 塗川 西俣沢カラ沢

2017/6/10


メンバー: CL信、USAN、ヒロポン、うど子、Fちゃん(ゲスト:体験参加)

毎年6月の会山行のテーマは雪渓処理/山菜だ。

今回は体験参加のFちゃんを迎え、易しい雪渓の体験できる武尊山の沢、塗川西俣沢カラ沢に行ってきた。

この沢はずいぶん前にUSANとうど子は2回位訪れており、お手軽な雪渓入門が出来る沢だというのは体験済みなのだ~。

武尊山の沢はどれも6月に入渓可能な便利で手頃な沢なのだ~。
以前はまぁまぁ遡行者を迎えていたはずだが、最近はあんまり遡行頻度が高くないようだ。

前日武尊牧場の駐車場に泊まり、翌朝6時頃出発(快挙!)。

午前中は快晴。
駐車場トイレ脇の堰堤を渡って西俣沢林道ドンずまりから踏み跡をたどり適当なところから入渓。
以前来た時よりも踏み跡が明瞭になっていた。
しばらくは平凡な沢筋。
ヌメリが多くて歩きにくいけど体験参加のFちゃんも無難にこなしている。


シロビレ沢を分けると間もなく5mほどの直瀑が現れる。

以前は何の苦も無く右壁を登ったが、どうやら以前の大水災害のせいか右壁の下部取付きはえぐれてハングっている。

身長190センチのヒロポンにショルダーしてもらって上がろうか?でも後続が…💦

水量が少なければシャワーという手もあろうが、平水よりも水が多く雪渓の水は冷え冷えなのでシャワーはあきらめる。


更に右寄りの壁を期待の強力新人、ヒロポンがリーチを生かして果敢に攻め登り切る!


しかしホールド/スタンス共に非常にもろく、ことごとく動くし落ちてきて全く信用できず危険だ。

後続は大人しく右岸から容易に巻く。


う~む。

この滝を登らないと、もう滝らしい滝はなかったような記憶があるんだけどな~💦


ため息も出るが、平凡な沢筋をウドやウルイに気を取られながら歩く。

小滝がいくつか出てきた。
沢全体に(特に中間部より下部)以前よりもずっと脆くなっているようだ。
昔ははどの滝も楽しみながら容易に越えたはずだが、今日は巻きが多くなる。


以前ヒールフックで右壁から越えた滝はお助けをもらってやっと登り切った。
やれやれ、ずいぶん劣化(老化)してしまったなぁ😞情けなし。

やがて雪渓が沢を埋めるようになる。

予想よりも早めの登場。ずいぶん多い!

雪渓処理というよりは、淡々と雪渓歩きで春山に歩きに来たかと錯覚するようだ。

おかげで?かなり楽が出来たが、これではあんまり雪渓処理のトレーニングにはならないかもね(^^;)


昼過ぎには予報通りに天気が崩れ始めた。

雷も鳴り風も出てミゾレが落ちてきた。寒~い💦

冷たい雨の中冷え冷えで雪渓を登っていく。


C1730あたりから本流を捨てC1900あたりを目指して右の沢に入ることにする。

極力雪渓をつないで行き藪を漕がなくて済むので助かるが、楽しみにしていたネマガリも雪の下💦


登山道直下でワンポイント密藪を漕がされただけで済んだ。

川場谷もカラ沢も源頭部はネマガリが密なので、6月じゃないと藪に苦労すると思う。

登山道に抜けたところ


Fちゃんも無事に登山道到着!お疲れ様でした~!良く頑張りました!
雪国の沢の魅力や危険を身を以て感じていただけたでしょうか?
この体験を通じて更に魅力的な沢登りの世界を広げて頂けたらと思います。
(追記:Fちゃんはその後入会と相成りました~!)

稜線はガスと雨風で何の展望も無し~💦

沢筋もさることながら、登山道の雪も下手したらスキーが出来そうなくらいかなり下まで残っていた。


冷たい雨風の中、寒さに震えながら武尊牧場の駐車場に到着。
風呂で冷え切った体を解凍し、しっかりゲットした山菜でビールを沢山沢山飲んで翌日帰りました~♨🎵

この沢は、6月は容易な雪渓と巻き、ちょっとした草付/泥壁やヤブコギも体験出来るので、沢登り初心者が経験者と共に初めて雪国の沢を体験できるお手軽な沢だと思いますが、滝の直登はかなり脆いので注意が必要と思います。

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沢登り山岳会 遡行同人 梁山泊 - 山をまるごと楽しむ!

遡行同人 梁山泊は「沢登り」を中心に、山スキー・岩登り・アイスクライミング・雪稜登山など、四季を通じて山をまるごと楽しむ山岳会です。拠点は東京で、安全登山を心がけており焚き火、山菜&きのこに興味がある方、未経験者・初心者も大歓迎です。