上州武尊 川場谷
2002. 6.8~9
CL USAN、M井、みど、うど子
深夜(早朝?)川場の旭小屋に到着、空が明るくなるまで飲んで仮眠を取る。
朝8時40分、車を小屋に残し中ッ沢林道経由で川場谷へと向かう。
川場谷遡行のベースとなるのは林間広場キャンプ場が多いようだが、今回我々は下山後の足を考慮しベースを旭小屋とした。
林道を20分程たどると林間広場キャンプ場への道を分ける。(今思えばこの道を行くべきだったか。) 我々は林道終点まで約一時間も歩いてしまった。
急な踏み跡を少し下降し沢に下りたが、いまひとつ現在地が分からず、少し上流に来すぎたようなので一旦林道へ戻り、一本下の立派な道を下って入渓し直した。
そこには電力会社の施設らしきコンクリート建造物があった。
どうやら平滑やらウナギの寝床なるものはもっと下流らしい。
まあ、良いかと遡行を開始する。
ゴーロをしばらく行くとトンネル状に両岸が覆い被さった暗いゴルジュとなり、左岸には岩小屋もあった。これが獅子の牢であろうか。
小滝を快適に一つ二つ越し、ゴルジュを抜け少し行くと右岸には迫力のある岩峰が見えてくる。
ここで早くもラーメン大休止とする。
今回はラーメンの銘柄が各自めちゃくちゃだったが、醤油系2名、ミソ2名とうまく分かれたので鍋2つで作ることにする。
高級ラーメンと安っぽいラーメンのミックスもなかなかいける。
食事を済ませ、桧の大穴を過ぎ岩峰地帯を更に行くと、その後は巨岩・CSが続き格好のボルダリング遊びが楽しめる。
左岸からゆるいナメで川場剣ヶ峰沢が入るあたりからは、非常に美しく歩きやすいナメナメ地帯となる。
スダレ状の小滝、青い釜と全くあきることがない。
核心部といわれる8m滝は、M井さんがフリーで左から登り、後続はザイルをもらいプルージックで行く。
ホールドは豊富なのだがややぬめっている。
頭からザンブリのシャワーで寒い寒い。水量は若干多いようだ。
剣ヶ峰下ノ沢を分けると2段5m滝で、左の泥壁から巻く。
ウルイなど摘みながらいくと15mのスダレ状美瀑が現れ圧巻である。
この滝は剣ヶ峰沢であり本流はぐいっと右に折れ曲がっている。
相変わらずナメが続いている中、ホールドの細かい小滝が2つ連続していて面倒なので左のザレた壁からまとめて軽く巻いてしまう。
巻き終わるとすぐに家ノ串下ノ沢が入ってくるが、本流の水は心なしか少し白っぽい。
イオウらしき薄黄色の滲み出しも見られたのでそのせいかもしれない。
そのせいか水が甘くて美味しい(^^;)
テン場を探しながらキョロキョロしていると、左岸にバッチリ快適な場所を発見。
すぐ近くの岩からはきれいな清水がしたたっている。
このあたりはテン場適地が多いようだ。
夜は山菜づくしでとても満足。
6月の沢はやっぱり山菜と焚き火!
みんな大フィーバーでとても人間とは思えませんでした。
下界であれば相当顰蹙をかったことでしょう。
強風と雨の嵐の夜であったが、朝食をとるころには雨もすっかり上がった。
マイナスイオン効果であろうか、からくも大二日酔いをまぬがれた我々はなんとか7:40には出発することができた。
お約束ではあるがやはりツメはしんどい。
なるべく楽なルートを選びつつ行き、急に水が涸れると9:05ついにヤブに突入。
ネマガリをかきわけかき分け進むとすぐに雪渓が現れた。
見晴らしのきく所で見回すと大きな雪渓が稜線近くまで続いている箇所がある。
これはラッキーとばかりにヤブをトラバースして雪渓に乗る。
結構傾斜は急だがヤブ漕ぎよりは大分楽である。
雪渓を抜け、稜線下の露岩帯を登り、ついに登山道に抜けた。
沖武尊山頂直下の急登をがんばり、ぐるり大展望の山頂の人となる。
あとは強風の下長い登山道を前武尊経由で下るのみだ。
山菜にきょろきょろ気を取られながら、たくさんのお土産を手に旭小屋に到着。
へとへとだあ~。
やっぱり旭小屋ベースは大正解だと思います。
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