葛根田川 北ノ又沢左俣
2007.9.15~17
CL USAN、T岡、うど子、他1名(外)
(写真別途)
癒しの沢、あこがれの葛根田川の沢旅に行ってきました。
4月に燧ケ岳に山スキーに行ったとき、ベースのぶな平で食い物をエサにかっちょいいテレマーカーのご夫婦をナンパしたのだった。「うどん食いねぇ!肉食いねぇ!まぁ、飲んで飲んで!沢登り良いぞぉ!ど~よ!」なんてことから始まって、そんなこんなのご縁で、今回はその夫君たるK氏とご一緒させていただいた葛根田川なのでした。
K氏は沢用具一式揃えてやる気満々のヤングマン+カッコマン(古すぎる~!)
土曜の朝現地着。くもり。
滝ノ上温泉には大きな駐車場があり、新しい立派なトイレ付きの休憩舎がある。
ゲートまでは目と鼻の先なのでここに車を止めて歩き始める。
いやはや噂には聞いていたが地熱がすごいぞ!
発電所どころか道路脇やそのまた向こうやいたる所に地熱がもくもくしているではないか!
卵やイモやとうもろこしなんぞ持ってきて地熱パーティーができちゃいそう。燗酒もいいかも。
しかも、このスチームもくもく具合がお肌にも良さげですぅ。
たわわな山ぶどうなどもちょっとだけいただきつつ。
道が大きく方向を変え登りに転ずる手前で河原に下りて遡行開始。
あこがれの葛根田はあくまでも優しくのびやかで美しかった。
やっぱり東北はいいなぁ。
胸いっぱいに葛根田の空気を吸いながらエメラルドグリーンの水を蹴散らして歩いていく。
「沢登り」と呼ぶには荷が重いほどのゆったりとした葛根田である。
「お函」も「えっ?」という間に通過。
Tさんはわざわざキツイところ選んでへつってみたり、みんなのんびりお気楽楽しみモードです。
ぼくはこっち。じゃ、俺こっち行くね。
お函近し。
「やったぜベイベェ~!焼いて醤油つけて食べちゃった。」
葛根田大滝。右に顕著な巻き道あり。
左岸から入る枝沢のスラブ滝で遊びます。
猿になったTさんとK氏。サル山? 上まで登れば3級上くらいかな?ピンはとれそうもありません。
K氏は最近クライミングにはまってるそうな。今度は滝のある沢に行きますか。
どこまでも優美な沢。
あのTさんのエサにさえ、ちゃんと食いついてくれる優しい岩魚君達。
もちろん若武者K氏も負けてはいない。見事に岩魚をゲット!
滝ノ又沢手前の適当なところに本日の宴会場をしつらえる。
さぁ、でっかい焚き火だ!飲んで騒いで歌ってわめくぞ!
岩魚のちらし寿司もうまいなぁ。な~んて、実は酔っぱらって記憶がないです(汗)
翌日、予報は大雨…大した雨ではないが、それでも時折土砂降りになったりする。
どうやら我々の頭上に前線を連れてきた犯人がこのメンバーの中にいるらしい… 誰だぁ大雨を呼んだのは!(私か?!)
事前の計画では滝ノ又沢を登り北ノ又沢を下降というものでしたが、天気が悪いので遡下降はやめて、北ノ又沢を詰め登山道経由滝ノ上温泉に下山というルートに変更しました。
でも雨降りは絶好の釣り日和!
北ノ又沢出合いの小滝も全く問題なし。
大滝?は左の顕著な巻き道をたどり、
その先の2段スラブ滝は念のため後続にはロープを使用。
蛇行する流れをゆったりと詰め、1mのヤブコギもなく湿原に飛び出した。
目の前の道をひろい、ここら辺かなと顔を上げればそこにはドンピシャ八瀬森山荘があった。
今日は三ツ石山荘まで行くことにする。
きのこに寄り道をさせられながらやたら倒木の多い登山道をたどる。
それにしてもたどりついた三ツ石山荘の立派さといったら! すごすぎます。
近くの水場にはキンキンに冷えた水が豊富に出ていました。
時期によっては涸れるときもあるようです。何やらイワクのあるという銀の柄杓がありました。
茹でたソバをこの冷水でしめて、ニシンとキノコなどで仕立てたツユで食べるのだ。
そしてまた「岩魚のムニエルきのこクリームソース・ア・ラ・ラ・葛根田」…などなど!
あ~、贅沢だ。
最終日はのんびり起きて、大雨の中茶色い沢と化した登山道をこの期に及んでも寄り道をしながらくだる。
降りてみれば葛根田本流は大増水で近づき難い濁流です。
沢の中でこんなだったらえらいことでした。
これは葛根田本流ではなく支流。それでもこの有様。
高速も大雨で一部通行止め。下道は渋滞です。
ニュースではこの地域の集中豪雨による災害を報じていました。
無事に遊ばせていただいたことを感謝しなければ。
被害に遭われた方々におかれましては、謹んでお見舞い申し上げます。
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