朝日連峰 日暮沢~竜門~大朝日~日暮沢 春の嵐編
寡雪のGW、雪を求めて緯度を上げることにしました。
……所詮人間なんてお天道様には勝てませんから自分の身の丈にあった山行しかできないもんな。
朝日にはどうにも相性が悪いのかどうか、過去天気が良かった試しが無いかな?
行く前から、いや現地でもずっとお天道様のご機嫌を伺いながらの行動でした。
朝日は遠い。
(30日)晴れのちアラレ、暴風
5/1が大荒れになることは予め分かっていたので、30日に竜門まで上がり翌日は小屋で停滞して2日には以東岳でも往復しようかと出発。
例年ならば下手したら根子集落から雪崩に怯えながら歩かされるところだろうが今年は雪が全然無い。
核心は日暮沢の渡渉なり。
渡渉点を探し、なんとかぎりぎり飛び石に成功。
巨大な倒木が沢床から約2メートルくらいの高さに橋のようにかかっているが、重荷に冬靴ではかなりキビシイと思われました💦
3月あたりだとこの倒木の上にナイフリッジのように雪が積もってるんだって!💦
後で聞けばもっと上流に中州のようなところがあって渡れるらしいが増水では無理でしょうね。
小屋周辺には雪皆無!
やな予感。数年前にネコブから巻機に回った時の強風が頭をよぎった。
人は風には勝てまへん(^^;)
稜線には黒雲が押し寄せガスって見えない。う~ん。。雲もアラレも真横にぶっ飛んでるし💦
時折顔を出してる夏道のブッシュで風を避けながら念の為確保に備えて簡易ハーネスを装着し、逡巡しながらもさて行くか!とユウフン手前の鞍部を見るとトンデモナイ突風が💦
撤退!
ダメだこりゃ。人間なんてすっ飛んじまうよ~。
ふと見ると清太岩山のブッシュで風を避けている3人パーティーが見えた。
おぉ、この条件で良くもご無事に下って来られたものだ。
(後ほど伺うと、前日に竜門に入られた西川山岳会の御年82歳の会長様を含む御一行が下って来られるところでした。さすが!というよりも唖然というか本当に敬服です!)
とっとと日暮沢小屋に逃げ帰り宴会。
じゃんけんに負けて振り出しに戻ったかのよう。
雷ゴロゴロ大雨強風。
一日中小屋に缶詰めになるのはあまりにもツラいので、雨が小降りになったスキを見て下界に降りてみることにする。
ちなみに、日暮沢小屋はラジオの電波が不安定で携帯も通じず情報がとれませんでした。
(5/2) 雨のち曇り
朝起きるとまだ雨が残っていたが、準備して出発する頃にはやんでくれた。
今日の荷物は一泊分なのでず~いぶん軽い!
そう言えば眼下の入りトウヌシ沢は2回も撤退した沢だ。
最初は雪渓にやられて二俣から沢を戻った。
デカいクラック、見えないクラックは沢山ある。
無事小屋に到着。
ユウフン手前から前後しながら一緒になった西川山岳会のH氏と、小屋管理をされている遠藤さんと真昼間っから豪勢な酒盛りを楽しんでいると、ボードを背負った青年3人組も到着して賑やかな宴会を楽しむこととなった。
酒盛りを楽しんでいると、やたらテンションの高いソロの男性が小屋に休憩に入ってきた。
春山の醍醐味、稜線漫歩を楽しみながら大朝日を目指す。
ガンガラ沢に黙とうを捧げ下山の途につく。
あんなに恐怖だった日暮沢も、平水とは言えないがそれなりに減水していたのでエイヤっと駆け足で駆け抜け、コゴミを愛でながら無事に車止めへ。
北国の春は桜が満開でした。
どっさりのお土産付きで帰宅。
GW時期というのは降れば冬、晴れりゃ夏という感じなのはいつものことですが、今年は降ったり晴れたりの変化が目まぐるしかったようです。
臆病者の私には、この山行の計画段階から現地での行動を含め気象判断にはヤマテンが非常に有効でした。
100%頼り切るわけには当然いきませんが、山に特化した予報、荒れそうな時の事前の注意喚起など有難く活用させていただきました。
また、お世話になった西川山岳会の皆様、おかげ様で本当にありがとうございました!
タコ旨かったよ~🎵
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